2011年12月28日
クリスマスカンタータ
先日、知人のお誘いを受け、夫とコンサートに行った。グラシアス合唱団による、「Christmas Cantata(クリスマス・カンタータ)」 だ。場所は釜山文化会館大劇場。主催は(社)国際青少年連合。
グラシアス合唱団は2000年に創団された合唱団で、団員は数人の外国人を除いてほとんどが韓国人。「グラシアス」 とは 「感謝」 を意味するスペイン語だ。現在、ニューヨーク州のマハナイム・グラシアス音楽院、韓国のグラシアス音楽学校と連携しながら活発に活動しているそうだ。
毎年、世界約30ヶ国100回以上の公演を行っているとのこと。今年10月には北米大陸8都市で公演ツアーを行い、どの公演でも好評を博しているそうだ。
今回の釜山でのクリスマス・カンタータは、12月の韓国全国ツアー公演の一環。1日から30日までほぼ連日(休演はそのうちたった5日間)各地で公演を行っている。
精力的に活動を行っているグラシアス合奏団を率いるのは、ロシア人指揮者のBoris Abalyan氏。2009年の国際合唱祭でグランプリ(大賞)を受賞。昨年の釜山国際合唱祭でも、混声合唱の部でグランプリを、女性合唱の部で銀賞を、そしてBoris Abalyan氏は優秀指揮者賞を受賞したのだそうだ。
コンサートは第1~4幕と第5幕の牧師さんのメッセージから成る。第1幕のテーマは 「Joy(歓び)」 で、グラシアス合唱団による合唱・演奏。『O Tannenbaum』、『Jingle Bells』、『The Little Drummer Boy』、『The First Noёl』 の4曲。演奏も歌声も実に素晴らしい。衣装も緑を赤を基調にしたクリスマスらしいものだった。
第2幕のテーマは 「The Nativity(誕生)」 で、 『For Unto You Is Born a Saviour』 というミュージカル仕立ての演劇(▼)。馬小屋でイエス・キリストが誕生する場面を描いている。

そして第3幕の前に、幼稚園児による非常に愛らしく、素晴らしいダンスが披露された。

私はコンサートの中で、この園児たちのダンスが一番印象に残った。幼い園児たちが、ここまでレベルの高いダンスを完成させられるのかという驚きと、ここまで仕上げるにはどれほどの練習を積んだのだろうかという思い、そしてみな笑顔で楽しそうに身体全体で踊っている姿への深い感動で、胸がいっぱいになった。
その後、このコンサートに誘ってくれた知人から聞いた話では、この園児たちは練習のために1ヶ月間、幼稚園も休んで特訓したのだそうだ。ここまで来るには山あり谷あり涙ありだったとのこと。「途中でやめたいと言っていた子も、この舞台できっと、苦労が感動に変わったと思います」 という知人の言葉は、まさにその通りだろうと思う。
大きな大きな拍手を浴びていた。園児はかわいい衣装を着て舞台に立てば、それだけで可愛らしく拍手の対象になるものだが、この園児たちは違った。可愛らしさだけでなく、素晴らしいダンスそのものに対し拍手を浴びていた。私にとっては今年1番の感動とも言えるほどの、本当に素晴らしいダンスだった。
このコンサートの司会者のお嬢さんも以前、この園児のダンスのメンバーとしてステージに立ったのだそうだ。しかし一所懸命踊っている途中、かぶっていた帽子が脱げてしまい、お嬢さんは1人舞台の上でわんわん泣き出してしまったのだそう。関係者も困ったが、泣いているからといって舞台から降ろすわけにもいかず、結局、他のメンバー7人が笑顔で踊っている中、最後まで1人棒立ちで泣いていたのだそうだ。
続く第3幕は「Happiness(幸福)」 というテーマの、ミュージカル仕立てのステージ。『We Wish You a Merry Christmas』、『Santa Clause Is Coming to Town』、『Somewhere in My Memory』、『Jingle Bells』 の歌に合わせて。クリスマス前夜・当日にかけてのある家庭での一場面を描いたもの。

そして第4幕は 「Glory(栄光)」 というテーマでの合唱・演奏。第1幕の緑と赤のドレスとは打って変わって、全員、色鮮やかな韓服に身を包んでいる。曲目は 『No.12 For Unto Us a Child Is Born』、『No.17 Glory to God in the Highest』、『No.44 Hallelujah』 の3曲。

最後の第5幕は 박옥수(パク・オクス)牧師による 「誕生を祝うメッセージ」。
歌声も演奏も素晴らしいコンサートだった。もし叶うことなら、あの園児たちの素晴らしいダンスをもう一度見てみたい。
ホールのクリスマスツリーと飾りつけ(▼)。(上記4枚の写真はコンサート紹介のページより)


グラシアス合唱団は2000年に創団された合唱団で、団員は数人の外国人を除いてほとんどが韓国人。「グラシアス」 とは 「感謝」 を意味するスペイン語だ。現在、ニューヨーク州のマハナイム・グラシアス音楽院、韓国のグラシアス音楽学校と連携しながら活発に活動しているそうだ。
毎年、世界約30ヶ国100回以上の公演を行っているとのこと。今年10月には北米大陸8都市で公演ツアーを行い、どの公演でも好評を博しているそうだ。
今回の釜山でのクリスマス・カンタータは、12月の韓国全国ツアー公演の一環。1日から30日までほぼ連日(休演はそのうちたった5日間)各地で公演を行っている。
精力的に活動を行っているグラシアス合奏団を率いるのは、ロシア人指揮者のBoris Abalyan氏。2009年の国際合唱祭でグランプリ(大賞)を受賞。昨年の釜山国際合唱祭でも、混声合唱の部でグランプリを、女性合唱の部で銀賞を、そしてBoris Abalyan氏は優秀指揮者賞を受賞したのだそうだ。
コンサートは第1~4幕と第5幕の牧師さんのメッセージから成る。第1幕のテーマは 「Joy(歓び)」 で、グラシアス合唱団による合唱・演奏。『O Tannenbaum』、『Jingle Bells』、『The Little Drummer Boy』、『The First Noёl』 の4曲。演奏も歌声も実に素晴らしい。衣装も緑を赤を基調にしたクリスマスらしいものだった。
第2幕のテーマは 「The Nativity(誕生)」 で、 『For Unto You Is Born a Saviour』 というミュージカル仕立ての演劇(▼)。馬小屋でイエス・キリストが誕生する場面を描いている。

そして第3幕の前に、幼稚園児による非常に愛らしく、素晴らしいダンスが披露された。

私はコンサートの中で、この園児たちのダンスが一番印象に残った。幼い園児たちが、ここまでレベルの高いダンスを完成させられるのかという驚きと、ここまで仕上げるにはどれほどの練習を積んだのだろうかという思い、そしてみな笑顔で楽しそうに身体全体で踊っている姿への深い感動で、胸がいっぱいになった。
その後、このコンサートに誘ってくれた知人から聞いた話では、この園児たちは練習のために1ヶ月間、幼稚園も休んで特訓したのだそうだ。ここまで来るには山あり谷あり涙ありだったとのこと。「途中でやめたいと言っていた子も、この舞台できっと、苦労が感動に変わったと思います」 という知人の言葉は、まさにその通りだろうと思う。
大きな大きな拍手を浴びていた。園児はかわいい衣装を着て舞台に立てば、それだけで可愛らしく拍手の対象になるものだが、この園児たちは違った。可愛らしさだけでなく、素晴らしいダンスそのものに対し拍手を浴びていた。私にとっては今年1番の感動とも言えるほどの、本当に素晴らしいダンスだった。
このコンサートの司会者のお嬢さんも以前、この園児のダンスのメンバーとしてステージに立ったのだそうだ。しかし一所懸命踊っている途中、かぶっていた帽子が脱げてしまい、お嬢さんは1人舞台の上でわんわん泣き出してしまったのだそう。関係者も困ったが、泣いているからといって舞台から降ろすわけにもいかず、結局、他のメンバー7人が笑顔で踊っている中、最後まで1人棒立ちで泣いていたのだそうだ。
続く第3幕は「Happiness(幸福)」 というテーマの、ミュージカル仕立てのステージ。『We Wish You a Merry Christmas』、『Santa Clause Is Coming to Town』、『Somewhere in My Memory』、『Jingle Bells』 の歌に合わせて。クリスマス前夜・当日にかけてのある家庭での一場面を描いたもの。

そして第4幕は 「Glory(栄光)」 というテーマでの合唱・演奏。第1幕の緑と赤のドレスとは打って変わって、全員、色鮮やかな韓服に身を包んでいる。曲目は 『No.12 For Unto Us a Child Is Born』、『No.17 Glory to God in the Highest』、『No.44 Hallelujah』 の3曲。

最後の第5幕は 박옥수(パク・オクス)牧師による 「誕生を祝うメッセージ」。
歌声も演奏も素晴らしいコンサートだった。もし叶うことなら、あの園児たちの素晴らしいダンスをもう一度見てみたい。
ホールのクリスマスツリーと飾りつけ(▼)。(上記4枚の写真はコンサート紹介のページより)
Posted by dilbelau at 21:32│Comments(0)
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