2011年11月30日

受難の干し柿農家

今年は、本来なら寒いはずの時期になっても、例年より気温が高い日が続いている。昨日など、あと2日で12月になるというのに、釜山の最高気温は20℃を超えていた。

その影響を受けているのが곶감(コッカム=干し柿)農家。本来ならこのように吊るされ(▼)、おいしい干し柿になるのを待っている柿に、今年は異変が生じているのだ。(写真は중앙일보より。いずれも상주(尚州=サンジュ))

受難の干し柿農家

受難の干し柿農家

皮をむき、一つ一つ手作業で吊るして干していた柿が、今年は気温が高いため溶けて(熟しすぎて)地面に落ちてしまったり、カビが生えてしまったりするケースが続出しているそうだ。

40年以上干し柿を作っているある農家の人も、このような事態は初めてだという。1本の縄に30個以上吊るしていた柿のうち、ほとんどが溶けて落ちてしまうなどして、10個ほどしか残っていないという。

また、多いときでは1年で50億wの売り上げがあったというある干し柿農家では、同じようにダメになってしまった柿を補填するため、あらたに干し柿用の柿を仕入れねばならず、その金額は5億wにものぼるという。出荷契約を守るため、借金をしてまでもあらたに柿を仕入れ、また皮むき作業から始めているそうだ。

干し柿農家の冷凍倉庫には、熟しすぎて干し柿にならず홍시(ホンシ)になってしまった売り物にならない柿が、山のように保管されている。

国内の干し柿生産の60%を占める상주(尚州=サンジュ)の農家も非常事態に陥っている。生産量の約30~40%が被害を受けたという。干し柿2,000億市場で約700億ほどがパーになってしまった計算だ。慶尚南道の산청(山清=サンチョン)や함안(咸安=ハマン)でも15%前後の被害が出ている。

いずれも10月中旬から、1ヶ月以上続いている異常気温(高温)現象が原因だ。このため例年なら12月中旬から出荷されるできたての干し柿が、来年1月にならないと出回らないものと見られている。


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