2011年11月12日

オペラ 『蝶々夫人』 2

つづき

オーケストラピットでタクトを振るのは女性指揮者の김봉미(キム・ボンミ)氏。演奏は「Incorean Symphony Orchestra」。この日はほぼ中央の前から4列目の席だったので、出演者の表情や衣装までよく見えた。

1幕は全般的に想像していたよりやや迫力に欠ける印象だったが、2幕では一転、出演者それぞれが全身全霊で表現しているような迫力のあるステージだった。

長崎を舞台にしたストーリーだが、日本人の衣装や身のこなし、時代背景など、もしかしたら違和感を感じる部分があるかもしれないと思っていたが、それは全くなかった。むしろ、特に下女のスズキの立ち居振る舞いは、日本人が演じているのかと思えるほど日本人らしいものだった。

あらかじめストーリーを把握していたし、韓国語の字幕も(ステージ左右に)出ていたので、歌詞がイタリア語でも内容をよく理解できた。蝶々夫人のソプラノが素晴らしいことは言うまでもなく、特に有名なアリア 『ある晴れた日に』 は圧巻。また、スズキのメゾソプラノの歌声も実に美しかった。

『蝶々夫人』 については、イギリス商人グラバーと妻ツルをモデルにしているという説から、特別なモデルは存在しない創作上の物語だという説までいろいろあるようだ。

さて、上演が終了すると会場は大きな拍手に包まれ、出演者たちのカーテンコールが始まる。まずは蝶々夫人の親戚役の人たちが並ぶ。

オペラ 『蝶々夫人』 2

ピンカートンのアメリカでの本妻・ケイト役の김선영(キム・ソニョン)氏と、ピンカートンと蝶々夫人の間に生まれた子ども役の한윤서(ハン・ユンソ)くん(▼)。ユンソくんは、客席から見ているとかつらや化粧で本当に外国人の子のように見えた。

オペラ 『蝶々夫人』 2

結婚斡旋人のゴローを演じた도영기(ド・ヨンギ)氏(▼)。彼はなんと、釜山大学在学中(3回生)という現役大学生なのだそうだ。それにしては演技が実に堂々としていて素晴らしかった。計算高い表情や、腰を少し折って相手のご機嫌を取る様子は、日本の時代劇によく出てくるようながめつい商売人そのもの。よく研究していると思った。

オペラ 『蝶々夫人』 2

オペラ 『蝶々夫人』 2

蝶々夫人の下女のスズキ役の김수현(キム・スヒョン)氏(▼)。彼女もかなりの存在感だった。ゴローと同じく、しぐさや立ち居振る舞いが実に日本人女性らしかった。

オペラ 『蝶々夫人』 2

シャープレス役の강경원(カン・ギョンウォン)氏(▼)。

オペラ 『蝶々夫人』 2

ピンカートン役の송승민(ソン・スンミン)氏(▼)。

オペラ 『蝶々夫人』 2

そして蝶々夫人を演じた김현애(キム・ヒョネ)氏(▼)。髪は2幕2場の演出上一部がほどけているが、もちろんそれまではきれいな日本髪だった。

オペラ 『蝶々夫人』 2

蝶々夫人・ピンカートン・その息子の3人(▼)。

オペラ 『蝶々夫人』 2

つづく


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