2011年11月03日

食欲をそそる辛さ

この日の昼食は、私にとっては初めての食堂で。勤め始めて約11ヶ月になるが、この付近には本当に飲食店が多い。よりどりみどりだ。上司の案内でこの日入った店の名前は 「안채(アンチェ)」。母屋という意味だ。

店内には店のおばさんが1人だけ。客も1人もいなかったので、まだ開店前なのかと上司が尋ねたが、おばさんはどうぞと。しかし無表情・・・というよりむしろ機嫌でも悪いのかと感じるような表情で、やけに愛想がなく、第一印象は 「ちょっとコワイ」。

韓国人は、見知らぬ人や親しくない人に 「愛想笑い」 をするということがないので、飲食店などに入っても(特に初めての店)日本のように満面の笑みで迎えてくれるとは限らない。しかし、何度か行ってこちらの顔を覚えてくれた場合などは、逆にとても親しげに笑顔で迎えてくれる。

特に釜山にそういう傾向があるのかもしれないが、「知っている人」・「知らない人」、または 「情のわいた人」・「何の関係もない人」、というように、他人に対するラインが比較的はっきりしているように感じる。

さて私たちは 「시골돼지볶음(シゴルテジポックム)」(6,000w)を注文。直訳すると 「田舎豚肉炒め」。「두루치기(トゥルチギ)」 という名前の方がよく知られている。豚肉や牛肉、イカ、タコなどを野菜とともに辛めのヤンニョム(調味料)で炒め煮にしたものだ。

注文を聞いてもおばさんは何となく上の空というか、反応が薄いようだ。後でおばさんが言うには、今日は店の準備をし始めたのがいつもより遅く、私たちが入ったとき(12時前)にはまだ充分な準備ができていなかったとのこと。注文して少しすると、圧力炊飯器でご飯を炊くシューーーーーーッという音も聞こえてきた。ご飯さえまだ炊き上がっていなかったのだ。

しかも私たちのすぐ後にも5~6人の客が入って来たこともあり、おばさんは1人で対応に大わらわ。気が急いていたために、無愛想に見えたり上の空に見えたりしていたらしい。

やがておかず類を運んでくる頃には、少し落ち着きを取り戻したのか 「まぁ、水も出さないでごめんなさいね」 とか、「急いでご飯を炊いたから、軟らかすぎたでしょ、ごめんなさいね」 とか、いろいろ笑顔で声をかけてくれるようになった。こちらがトゥルチギ(4人分)(▼)。

食欲をそそる辛さ

厚切りの豚肉とタマネギがたっぷり。青唐辛子のぶつ切りも一緒に炒めているので、味付けは辛め。しかし豚肉には適度に脂身がついており、豚肉特有の甘みも感じられる。食欲をそそるおいしい辛さだ。そのまま食べてもよし、サンチュで包んで食べてもよし。ご飯が進む。

おかず類もどれもおいしい。しかもお代わり自由なのもありがたい。

食欲をそそる辛さ

テンジャンチゲ(4人分)も一緒に出てくる(▼)。ワタリガニのぶつ切りからとてもいいダシが出ている。具は豆腐、ズッキーニなど。青唐辛子のスライスが入っているので、適度なヒリヒリ感がある。

食欲をそそる辛さ

このボリュームで6,000wはかなりお得感がある。他にも、テンジャンチゲ定食やユッケジャン、チョングッチャン、タスルギタン(カワニナのスープ)などメニューは豊富だ。

食欲をそそる辛さ

안채(アンチェ)
釜山市東区水晶2洞1-183番地
(051) 467-2346
定休日:日曜日


同じカテゴリー(牛・豚肉料理)の記事
プルコギ定食
プルコギ定食(2013-12-09 08:42)


この記事へのコメント
こんにちは!

なんかここ見覚えがあるような・・・

細い路地の通りのお店かなあ~

次回、訪問したいリストに入れさせてもらいます。

トゥルチギは南浦洞の屋台でよく作ってもらいます。

旨そう!!
Posted by アジョシ at 2011年11月03日 19:11
アジョシ さま

こんばんは。
細めの道から、さらに細い路地に入ったところにある店です。
路地に入るところに立っている大きな立体看板が目印です。
ご飯によく合う料理ですよね。
Posted by dilbelaudilbelau at 2011年11月03日 21:23
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
食欲をそそる辛さ
    コメント(2)