2011年05月28日
アンニョン、イ・スヒョン 1
2001年1月26日19時15分ごろ。JR東日本(山手線)新大久保駅で、ホームから誤って線路上に転落した男性を助けようと男性2人が線路内へ。転落した男性、救出しようとした男性2人の合計3人が亡くなった痛ましい事故のことは、記憶に残っている人も少なくないだろう。
救出しようとした男性のうち1人は、当時東京で語学研修中だった韓国人の이수현(李秀賢=イ・スヒョン)さん。当時26歳だった彼は、アルバイトを終えて帰宅する途中の新大久保駅でこの転落事故に遭遇し、男性を救出しようと線路内に降りて自らも犠牲になってしまった。もう1人の男性は日本人カメラマン。
2007年には、この事故を題材にした 『あなたを忘れない』 という日韓合作映画(架空の設定・物語を加えて構成)も作られ公開されている(日本2007年、韓国2008年)。
事故から10年経った今年、故・李秀賢さんをしのぶ行事が釜山で行われた。釜山韓日文化交流協会主催のこの行事では、李さんの遺品などを展示する 『MEMORIZE』 と題された展示会(5月21~26日)と、韓日の大学生による発表会(同21日)が行われた。
また、昨年5月には韓日の大学生による 「아름다운 청년 이수현 모임(美しき青年、イ・スヒョンの集まり)」 が発足された。今回の行事は2011年度の 「아름다운 청년 이수현 모임」 も兼ねている。「아름다운 청년 이수현 모임(アルムダウン チョンニョン イ・スヒョン モイム)」 は略して 「아이모(アイモ)」 と呼ばれており、会場には 「あいも」 のロゴが入った揃いのTシャツを着た人が大勢いた。
夫と私も21日(土)、会場を訪れた。釜山カトリックセンターは、古本屋街で有名な보수동(宝水洞=ポスドン)にある。展示会は同センター内の 「대청갤러리(テチョンギャラリー)」 (▼)で行われていた。

この日21日は展示会(~26日)の初日であったことから、同ギャラリー前でテープカットが行われた。写真(▼)右から2番目・3番目の男性・女性は、それぞれイ・スヒョンさんのご両親。左から3番目の男性は、今年春に赴任された在釜山日本国領事館の総領事・余田(よでん)氏。

テープカットが終わると大勢の人が展示品を見て回った。

イ・スヒョン氏の母校である내성(ネソン)高校の学生たちも、制服姿で参加していた。またテレビや新聞など報道関係者の姿もあった。

2001年2月に第15代金大中大統領から授与された国民勲章 「石榴章」(▼)。

イ・スヒョン氏は高麗大学在学中に東京に語学留学し事故に遭ったため、高麗大学は 「名誉卒業」 となった。「名誉卒業証書」 などが並ぶ(▼)。

森善朗内閣総理大臣(当時)から授与された 「木杯一組」(▼)。

その他にも数多くの感謝状などが並ぶ(▼)。

つづく
救出しようとした男性のうち1人は、当時東京で語学研修中だった韓国人の이수현(李秀賢=イ・スヒョン)さん。当時26歳だった彼は、アルバイトを終えて帰宅する途中の新大久保駅でこの転落事故に遭遇し、男性を救出しようと線路内に降りて自らも犠牲になってしまった。もう1人の男性は日本人カメラマン。
2007年には、この事故を題材にした 『あなたを忘れない』 という日韓合作映画(架空の設定・物語を加えて構成)も作られ公開されている(日本2007年、韓国2008年)。
事故から10年経った今年、故・李秀賢さんをしのぶ行事が釜山で行われた。釜山韓日文化交流協会主催のこの行事では、李さんの遺品などを展示する 『MEMORIZE』 と題された展示会(5月21~26日)と、韓日の大学生による発表会(同21日)が行われた。
また、昨年5月には韓日の大学生による 「아름다운 청년 이수현 모임(美しき青年、イ・スヒョンの集まり)」 が発足された。今回の行事は2011年度の 「아름다운 청년 이수현 모임」 も兼ねている。「아름다운 청년 이수현 모임(アルムダウン チョンニョン イ・スヒョン モイム)」 は略して 「아이모(アイモ)」 と呼ばれており、会場には 「あいも」 のロゴが入った揃いのTシャツを着た人が大勢いた。
夫と私も21日(土)、会場を訪れた。釜山カトリックセンターは、古本屋街で有名な보수동(宝水洞=ポスドン)にある。展示会は同センター内の 「대청갤러리(テチョンギャラリー)」 (▼)で行われていた。
この日21日は展示会(~26日)の初日であったことから、同ギャラリー前でテープカットが行われた。写真(▼)右から2番目・3番目の男性・女性は、それぞれイ・スヒョンさんのご両親。左から3番目の男性は、今年春に赴任された在釜山日本国領事館の総領事・余田(よでん)氏。
テープカットが終わると大勢の人が展示品を見て回った。
イ・スヒョン氏の母校である내성(ネソン)高校の学生たちも、制服姿で参加していた。またテレビや新聞など報道関係者の姿もあった。
2001年2月に第15代金大中大統領から授与された国民勲章 「石榴章」(▼)。
イ・スヒョン氏は高麗大学在学中に東京に語学留学し事故に遭ったため、高麗大学は 「名誉卒業」 となった。「名誉卒業証書」 などが並ぶ(▼)。
森善朗内閣総理大臣(当時)から授与された 「木杯一組」(▼)。
その他にも数多くの感謝状などが並ぶ(▼)。
つづく
Posted by dilbelau at 08:31│Comments(0)
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