2010年06月03日
バラより金魚
先日、韓国語のスピーチ大会出場のため、会場である釜山文化会館を訪れたとき、会館から道路を隔てたところにあるUN公園のバラがきれいに咲いているのが見えていた。
UN公園内のUN記念墓地には、朝鮮戦争(1950~1953年)のときに国連軍として戦って命を落とした2,300名の兵士たちが埋葬されている。その墓地の一人ひとりの名前などが刻まれた碑の横には、まるで兵士たちに寄り添うようにバラが植えられてあり、季節になると色とりどりの美しい花を咲かせるのだ。
地方選挙を翌日に控えた6月1日、一段と激しく選挙活動をしている街の喧騒から逃げるように、UN公園へやって来た。周りがいかに騒がしくとも、この公園内はいつ来ても本当に静かで落ち着く。選挙カーから流れる大音量の音楽や演説も、ここまでは追っては来ない。



来る6月6日は韓国では 「현충일(顕忠日)」。国土を守るために命を捧げた人たちの忠烈をたたえ、英霊を慰める記念日だ。
こどもの日や両親の日、先生の日、夫婦の日、成人の日などがある5月が 「家庭の月」・「感謝の月」 と呼ばれるように、顕忠日がある6月は、「호국보훈의 달(護国報勲の月)」 とされている。
この日はたまたま、その 「護国報勲の月」 の最初の日である6月1日だったのだが、おそらく 「顕忠」 の精神の教育も兼ねているのだろう、先生に引率された小学生の子供たちがたくさんこのUN墓地を訪れていた。
この子(▼)たちはまだまだ幼くて 「顕忠」 よりも、水路の水に泳ぐ金魚たちの方が気になる様子だったが、小学生高学年の子供たちは、墓地の各国の旗があるところで黙祷しているようだった。

数多くのバラは、もう開ききってしまっているものもあれば、ちょうど今が見ごろのもの、まだ固いつぼみのものと、さまざま。


つづく
UN公園内のUN記念墓地には、朝鮮戦争(1950~1953年)のときに国連軍として戦って命を落とした2,300名の兵士たちが埋葬されている。その墓地の一人ひとりの名前などが刻まれた碑の横には、まるで兵士たちに寄り添うようにバラが植えられてあり、季節になると色とりどりの美しい花を咲かせるのだ。
地方選挙を翌日に控えた6月1日、一段と激しく選挙活動をしている街の喧騒から逃げるように、UN公園へやって来た。周りがいかに騒がしくとも、この公園内はいつ来ても本当に静かで落ち着く。選挙カーから流れる大音量の音楽や演説も、ここまでは追っては来ない。
来る6月6日は韓国では 「현충일(顕忠日)」。国土を守るために命を捧げた人たちの忠烈をたたえ、英霊を慰める記念日だ。
こどもの日や両親の日、先生の日、夫婦の日、成人の日などがある5月が 「家庭の月」・「感謝の月」 と呼ばれるように、顕忠日がある6月は、「호국보훈의 달(護国報勲の月)」 とされている。
この日はたまたま、その 「護国報勲の月」 の最初の日である6月1日だったのだが、おそらく 「顕忠」 の精神の教育も兼ねているのだろう、先生に引率された小学生の子供たちがたくさんこのUN墓地を訪れていた。
この子(▼)たちはまだまだ幼くて 「顕忠」 よりも、水路の水に泳ぐ金魚たちの方が気になる様子だったが、小学生高学年の子供たちは、墓地の各国の旗があるところで黙祷しているようだった。
数多くのバラは、もう開ききってしまっているものもあれば、ちょうど今が見ごろのもの、まだ固いつぼみのものと、さまざま。
つづく
Posted by dilbelau at 10:33│Comments(0)
│UN記念公園