2010年04月20日

'10.4.20(火)艦首引き揚げ作業再開も・・・

『連合ニュース』 김남권 記者・4月19日記事より(写真も)

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『天安』 の艦首の引き揚げ作業中 気象状況が悪くなり、대청도(大靑島)へ避港していた民間業者の関係者は、沈没事故25日目である19日 「気象がしばらく良くないという予報で、計画していた24日までに引き揚げ準備作業を終えるのは難しいようだ」 と話した。

艦首引き揚げチームは18日、引き揚げに必要な3番目のチェーンを連結させたあと、最後の4番目のチェーンの連結のため誘導用ロープをかける作業をしようとしたが、午後に入り強風と高い波のため作業を中断し대청도(大靑島)へ避港した。

この関係者は、「今までの作業速度からすると、計画していた24日より2~3日程度早い時期に引き揚げ準備を終えることができたのだが、天気が味方してくれない」 と残念がっていた。

백령도(白翎島)の事故海域には、現在秒速8~12mという強風が吹き、波も2m内外と高く、22日までは海上の天気が良くないという見通しだ。

引き揚げチームは 『天安』 の行方不明者捜索・救助作業が、艦体引き揚げ作業と切り替えられた去る4日、事故海域に本格的に投入されたが、気象悪化でたびたび大靑島に避港するなど、作業速度を上げようとするのだが困難に直面してきた。

去る16日、直径90mmのチェーン2本を艦体と大型クレーンに連結し、続いて18日には3番目のチェーン連結にまで成功し、作業が流れに乗るかと思われたが、事故海域の強風と荒波で3番目のチェーンが切れてしまった。

10.4.20(火)艦首引き揚げ作業再開も・・・

10.4.20(火)艦首引き揚げ作業再開も・・・

この関係者は 「昨夜、気象が良くなく3番目のチェーンが切れてしまったが、誘導用のロープを巻く最初の作業から再びしなければならないということではなく、切れてしまった部分を連結させればいいので、大きな問題ではない」 と説明した。

90度傾いてしまった艦首を起こす方法については、「4個のチェーンを全て連結させれば、大型クレーンがチェーンを調整するという方式で艦隊を起こす。以前、海底に横たわっている漁船などを、たくさん引き揚げた経験がある」 と自信がある様子だった。

艦首引き揚げチームは、大青島に停泊している間、休憩と装備の手入れなどを行い、気象がよくなり次第事故海域に復帰して作業を再開する計画だ。

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直径90mmのチェーンが切れてしまうほど波が荒く、風も強いという悪条件の中、思い通りに進まない作業に関係者も気象の回復を祈るばかりだろう。

以下、『メディアトゥデイ』 류철호記者・4月20日付より

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気象悪化で去る18日 『天安』 の艦首引き揚げ作業を一時中断して、大青島に避港していた民間引き揚げ船舶が、20日午前から気象条件がよくなってき、続々と事故海域へと復帰している。

軍と引き揚げチームはこの日、事故海域に霧が深く立ちこめてはいたが、風と波が多少おさまるとすぐに、避港船舶を復帰させるよう決定したようだと伝えられた。これにともない、引き揚げチームは引き揚げ作業再開のための準備を終え、船舶が全て復帰し次第、潮流が止まる時間帯(満潮・干潮時)を利用して作業を再開する方針だ。

引き揚げチームは去る18日午後、切れてしまった3番目の引き揚げチェーンを再び連結させることに力を注ぎ、この日中に誘導用ロープとワイヤーを再び連結した後、艦体に3番目の引き揚げチェーンを連結する計画だ。

これとともに軍は、艦首を固定させる据置台を、3,000トン級バージ船である 「現代オーシャンキング15001号」 に設置する予定だ。軍は先の艦尾引き揚げ当時、据置台10余個が荷重に耐えられず破損した点をかんがみ、三星重工業側に特殊設計をまかせ据置台を製作したところだ。

現在、事故海域には秒速7~11mの風が吹き、波の高さは1~1.5mと前日に比べ比較的よくなりつつあり、最大流速は2ノット(秒速1.0m)だ。

一方、気象状況悪化で引き揚げ作業に狂いが生じ、引き揚げ時期が遅れる見通しだ。この日作業が再開されるとはいえ、3番目と4番目の引き揚げチェーンを連結させるのに、少なくとも2~3日は必要だろうとみられるが、艦首をまっすぐに起こす作業も手ごわいからだ。軍関係者は 「早くても24日以降、引き揚げできるだろうと判断される」 と話した。

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また、『天安』 の犠牲者たちの葬儀は、艦首引き揚げが終わり次第5日間、海軍葬として執り行われ、평택(平沢)2艦隊司令部代表焚香所が準備される予定だ。

いまだ行方不明の8名の将兵たちが、引き揚げに難航している艦首内にいるかもしれないという、当該将兵の家族たち。その家族たちの心中を思うと、気象状況が回復し一日も早く引き揚げられることを願う。「遺体でもいいから帰ってきて」 と言っていた家族たち・・・。しかし、「もしかしてどこかで・・・」 という一縷の望みも、まだ捨てたくはない家族にとっては、遺体で発見されることも辛い現実だ。かと言って行方不明のままでは、(まだそうと決まったわけではないが)愛する家族の死を到底受け入れられないだろう。衰弱しきっているであろうご家族の精神を思うと、本当に胸が痛む。


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