Busan nikki 1 (2008～2013)

夕食の準備をしていると、聞き慣れたオンニのノックの音。
「はい、ワカメスープ。明日誕生日でしょ？明日の朝、2人で食べて」



韓国では、誕生日の朝にワカメスープを食べるという習慣がある。
（誕生日の朝だけでなく、ミネラルが豊富であることから妊婦や産後の女性が食べるとよいとされ、特に産後しばらくは毎日食べるのだそうだ。）

ワカメだけでなく貝の身も入っている、とてもおいしそうなスープ。

「それと、これはもち米と小豆。明日の朝、お赤飯炊いて食べて」
小豆はわざわざ1回分ずつ小分けにしてくれている。



「それと･･･何買ってあげたらいいか分からなかったんだけど･･･」 と言いながら差し出してくださった包みの中には、とても活躍してくれそうなショルダーバッグ。



私が普段愛用しているバッグとタイプが似ていて、それより少し大きめ。
「本も入る大きさだって言うから、いいかなと思って･･･。高いものじゃないんだけどね」

ありがとう、オンニ!!
ちょうどこれぐらいの大きさのがあればいいなと思っていたところだったのだ。
どこに行くにもたいていこういうショルダーバッグを、肩から斜めがけにしている私の姿を思い浮かべて選んでくださったのだろう。

私の誕生日を覚えていてプレゼントを用意してくださり、また当日の朝食べられるようにと、わざわざ前日の夜にワカメスープを作って届けてくださったオンニ。

お礼を言う私に、相変わらず少し照れたような優しい笑顔。
언니～ 너무 고마워요～!!