2008年12月03日

2008年12月3日(水)穴場!な 『地下食堂』

学校が終わって、ふと思い立って以前から気になっていた 『地下食堂』 へ入ってみた。大学の裏門のすぐ横にあり、店の名前そのものが 『地下食堂』。地下というほどではないが、階段を数段下りたところに入口があるので、食堂の床は外の地面よりは少し低いところにある。

2008年12月3日(水)穴場!な 『地下食堂』

入口から想像するよりも食堂の中ははるかに広く、大学生たちがたくさん食べに来ていた。

2008年12月3日(水)穴場!な 『地下食堂』

どこに座ろうかと食堂内を見回していると、すぐ横にいた店のおばさんが「そこどうぞ」と入口のすぐ横の席をすすめてくれる。奥の方に、もっとゆったり座れそうな席があるのになと思いながらも、すすめられた入口近くの席に座った。後で分かったことだが、これには理由があったのだった。

メニューは一般的な韓国の食堂のように、チゲ類・ピビンパ・ククス(うどん)類・焼き飯類・キムパップ・ラーメンなどが一通りある。値段は大学生向けに一般の食堂よりやや安い。

私は「野菜焼き飯」を注文。待つことしばし。何でも「빨리빨리(早く、早く)」が好きな韓国なので、食堂でもあっという間に注文の品が出てくるのが普通だが、今日はやけに時間がかかっている。
(この時間がかかっていたことにも、理由があったのだった)

不審に思って待っていると、やがて大量の小皿のおかずとチゲが出てきた。私が頼んだのは焼き飯だが、誰かの注文と間違えているんじゃないかとおばさんに確認したほど、豪華なサイドディッシュが並ぶ。

「そうそう。焼き飯でしょ。もうちょっと待ってね」

やがて主人公(のはず)の「野菜焼き飯」が出てきた。が、サイドディッシュがあまりに豪華なので、焼き飯の存在がかすんで見えるほど。 (^^;

2008年12月3日(水)穴場!な 『地下食堂』

焼き飯は、「野菜焼き飯」というだけあって、玉ねぎ・人参・ジャガイモ・ズッキーニ・ネギと野菜の具だくさん。塩コショウでシンプルに味付けされているのだが、これが実においしい。上にのっている目玉焼きも、ほどよい半熟加減。

おかず類も、キムチ系だけでなく蒸し卵やマカロニサラダ、ジャコの和えものなど、バラエティーに富んでいる。

そして私が一番驚いたのは、何とチゲの中にカニが入っていたこと。具としてではなく、ダシをとるために少し入っているだけなのだが、ピリ辛の中にもしっかりカニのダシがきいていて、とてもおいしかった。

2008年12月3日(水)穴場!な 『地下食堂』

これだけで、たったの3000ウォン。焼き飯もおかず類もおいしかったし、何より私にはカニ入りのチゲがポイントが高かった。

いざ支払いをしようとしたが、どこで払うのかが分からず、目についたレジの方へ行こうとすると、さっきのおばさんが「こっち、こっち!」

お金を受け取りながらおばさんが言うに、

「ここはフロアーは一つだけど、それぞれブロックごとに違うおばさんが違う食堂を経営しているの。だから、会計も別々なの」

そう言われて見て初めて気がついた。この 『地下食堂』、フロアー全体が一つの食堂だと思っていたが、よく見てみると、微妙に5~6個のコーナーに分かれており、それぞれ別のおばさんが調理している。つまり、『地下食堂』 の中に 『食堂その1』、『食堂その2』…と『食堂その5』ぐらいまである形になっている。

たくさんあると思っていた机・椅子も、それぞれコーナーごとに 『食堂その1』 の机、 『食堂その2』 の机…となっているので、どの机に座るかによって、「どの食堂に入るか」が決まる、という感じ。

なるほど…。これで謎が解けた。

食堂に入ってどこに座ろうか見回しているときに、おばさんがやけに入口近くの席をすすめていたのは、その一角がそのおばさんのコーナーだったから。つまり客引きをしていたわけだ。

また、広いフロアーにはおばさん数人が立ち働いている姿が見えるのに、やけに注文の品が出てくるのが遅いと思ったら、結局各コーナーは一人のおばさんが対応しているので、時間がかかっていたのだった。

そうだったのか。

ということで、今日のところは「入口入ってすぐ左」の食堂の味しか分からなかったが、でも思い返してみると、その「入口入ってすぐ左」と「入口入って奥の方の左」のコーナーが、一番たくさん客が座っていた気がする。その2つが味が良いのだろう。

また他の料理も食べてみたくなる、なかなか穴場の食堂だった。


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この記事へのコメント
すごい量ですが^^;
ひょっとして完食ですか~?

面白い食堂の形式ですね。
Posted by 田舎暮らしのともちゃん田舎暮らしのともちゃん at 2008年12月03日 17:43
田舎暮らしのともちゃん さま
「絶対残すな!」と言われれば、全部食べることもできちゃいますが(苦笑)、昨日のイタリア料理も相当なボリュームだったので、今日は適当なところで箸を置きました。^^
Posted by dilbelaudilbelau at 2008年12月03日 18:00
今度は隣のテーブルの味を教えてくださいね~

でも、面白いシステムですね。

しかし、韓国っておもてなしの心が温かいですね。
料理のことしか、わかりませんが、、、
Posted by たんたんたんたん at 2008年12月03日 22:34
ショッピングモール(半島地下商店街)の中にある、フードコート(食堂街)という位置づけでしょうか。

テーブルの色、椅子のデザインが異なっているため通の人なら見抜けるかもしれませんね。

ジャカルタにいながら韓国人と食事をしたり、焼酎を飲んだりといろいろ疑似体験をしておりますが、やはり満足できず来年4月の韓国行きフライトを予約してしまいました。
次回は久々に釜山に行ってみたいですね。
釜山は2004年が最後です。

先日、過去の韓国の入国スタンプの数を数えたら124個ありました。
韓国留学時代、日本の大学を休学せずに渡った関係もあり、一時期の尋常でない往復回数を除いてもかなりの回数韓国に行っておりますが、行くたびにまだまだ新しい発見があります。
Posted by ジャカルタ駐在員ジャカルタ駐在員 at 2008年12月04日 02:41
たんたん さま

食べ物のおもてなし以外でも、「情が深い」と形容されることの多い韓国人ですが、実際にそう感じる場面はしょっちゅうあります。人と人の距離感が、日本よりもずいぶん近いです。
Posted by dilbelaudilbelau at 2008年12月04日 08:25
ジャカルタ駐在員 さま

そうなのです。そう言われてみれば、テーブルや椅子のデザインが異なっていることに後から気付きました。

韓国歴は相当なもののようですね。それに日本の大学を休学せずに、とは。確か1年ほど留学されてたのでしたよね。そんなに往復されてたら、今自分がどっちの国にいるか分からなくなってくるんじゃないですか?(分かるか…)

韓国でのことを本にまとめられたらいかがですか?

APECが開かれたことの影響で、2004年からすると釜山もいろいろ変化していることでしょう。
Posted by dilbelaudilbelau at 2008年12月04日 08:35
今韓国が旅行大人気だそうですね!

私はまだ一度も行った事がないので行きたいな!

買い物、食べ物も美味しいとか?

日本も不景気で困ったもんです。

今日はお休み少しだけ遊びに出かけます。
Posted by ちんちら斉藤ちんちら斉藤 at 2008年12月04日 18:08
ちんちら斎藤 さま

今、円高ウォン安なので、日本から旅行に行くにはいいタイミングですよ。
食べ物もおいしいですし、ぜひ一度どうぞ!
Posted by dilbelaudilbelau at 2008年12月04日 21:33
コメントありがとう!

前向きに考えて見ます。
Posted by ちんちら斉藤ちんちら斉藤 at 2008年12月04日 21:52
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