2008年10月24日

2008年10月23日(木)先生ありがとうございました

先ほど、15年ほど前にお茶を習っていた先生が、今朝亡くなったという知らせを受けた。
寮生活をしていた当時、九州出身の同級生と一緒にひょんなきっかけでお茶を習い始めることになった。お弟子さんをたくさん抱えて高いお月謝をとるような方法よりは、気楽にお茶の世界を楽しんでもらいたいと、家庭的な雰囲気でいつも丁寧に教えてくださった。

お茶の作法だけではなく、人とおつきあいする上でのマナーや「和の心」など、いろいろなことを教えてくれた先生。

よくあんこから手作りして、おいしいおはぎを作って私たちに食べさせてくれた先生。

お稽古が終ると、ついでに夕御飯も食べていきなさいと、おいしい料理をふるまってくれた先生。

本来は弟子たちがすべきお稽古場の清掃なども引き受けてくださり、いつも季節ごとの美しい茶花をいけて待っていてくださった先生。

そしてそれら茶花の名前をたくさん教えてくださった先生。韓国の国花・むくげの名前を教えてくれたのも先生。

優しさの中にもキリリとしたところがあり、生き方そのものが凛としていた先生。

私たちがとても重要な試験を受けるという前の日、紙に「必勝」と書いてお守りがわりに持たせてくれた先生。

2人とも合格したと報告すると、心から喜んでくださった先生。

夏の暑さが苦手だった先生。

いろんな先生のお姿が思い出される。
結婚して大阪を離れしばらくご無沙汰していたが、結婚のお祝いにとガーゼケットを送ってくださった。とてもとても肌触りがよく、2人とも大変気に入っていた。

ここ数年体調を崩されて入退院を繰り返されていたそうだ。私たちが釜山へ来る前、一緒にお茶を習っていた同級生と先生のお宅を訪ねた。先生はとても喜んでくださり、同級生の赤ちゃんをずいぶん長い間お膝の上で抱っこされていた。

私たちの韓国行きについても激励してくださり、記念にといろいろくださった。

こちらに来て、数ヶ月前に1度お便りを書いたままだったので、またお便りを…と思いつつ日々の雑事にかまけて果たせずじまいだった。

91歳と7か月。最期は安らかだったそうだ。

私たちにいろいろなことを身をもって教えてくださった先生。人生の師匠は誰ですか?と聞かれたら、迷わず先生だと答えたであろう、そんな大きな存在の先生だった。

非常にショックだったが、せめて渡韓前にお目にかかることができていてよかったと思う。

先生、本当にいろいろとどうもありがとうございました。

どうぞ安らかにお眠りください。


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2008年10月23日(木)先生ありがとうございました
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