アワビ入りカルビタン
知人に紹介してもらった店で昼食を食べようと、夫と久しぶりに西面へ。店の場所はすぐに分かったのだが、あいにく日曜日は定休日とのこと。仕方がないのでどこか適当なところに・・・と入ったのは、「사미헌(思味軒=サミホン)」 という大きな食堂。特徴のある店名は 「料理の味のことをいつも考えている店」 という意味なのだそう。
2000年にオープンした牛肉料理専門店。「外食専門家10人が選ぶ 『韓国を代表する飲食店100店』」 の1つにも選ばれたのだそう。メニューは高級한우(韓牛)の焼肉やしゃぶしゃぶ、ユッケなど多彩。どれも韓国語の他に、英語・日本語・中国語でも書かれている。私たちは 「생전복돌갈비탕(アワビと牛カルビのスープ)」(12,000w)を注文。
あらためて広い店内を見回す。私たちが案内された1階にはテーブル席と座敷席があり、いずれもたくさんの客が入っている。客の年代層は比較的高く、見たところ50~60代以上の人たちが多いようだった。
中には1人で食べに来ている初老の男性や女性もいる。「食事は何人かで一緒に」 が一般的な韓国で、初老の男性や女性が1人で、しかも肉を食べに来ているところを見ると、よっぽどこの店の味が気に入っているのだろう。非常においしそうに食べていた。
またこの店は1階だけでなく、2階・3階、そして地下1階にも席がある。3階は最大100人の団体まで収容可能だそうで、各種宴会にも利用されるようだ。
店員さんは皆とてもキビキビと無駄のない動きで立ち働いている。客席が多い分、仕事はきっちり分担してこなしているようだ。やがて運ばれてきた 「생전복돌갈비탕(アワビと牛カルビのスープ)」(▼)。カルビはアメリカ産牛、スープに使われているのはアメリカ産とオーストラリア産牛、アワビは国産だそう。
ゴロンゴロンと大きな骨付きカルビにアワビ。見た目にも豪華だ。骨付きカルビは小皿に取り出していただく。骨から肉を外すためのトングとキッチンバサミが各テーブルに置かれている。骨から外した肉は、酢醤油ベースのタレにつけていただく。
よく煮込まれており、肉はほろほろに柔らかい。骨からもすぐ外れる。非常においしくボリュームたっぷりだ。他にナツメや少しだが朝鮮人参も入っている。육수(ユクス=スープ)は、同じく牛肉のスープ料理 「설렁탕(ソルロンタン)」 と味が似ている。
付け合せはキムチ・カクトゥギとタマネギの漬け物。
非常においしく、スープも最後の一滴までいただいた。大満足で店を出ると、店頭に牛肉の商品見本が展示されていた(▼)。目の前に迫ってきた추석(秋夕=チュソク=旧暦の8月15日)の贈り物に、当店の牛肉セットはいかがですか、ということだ。114,000~600,000wまで、予算に応じてさまざまな商品がある。電話1本で注文OK、配送量無料だそうだ。
사미헌(思味軒)本店
釜山市釜山鎮区釜田1洞474-26番地
(051) 819-6677
http://www.samihun.com
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