巨大骨つき肉のスープ
夫とギター同好会の演奏会を聴きに行った帰り、久しぶりに뼈다귀해장국(ピョダギヘジャンクッ)を食べて帰ることにした。「뼈다귀」 は 「骨」、「해장국(解酲湯)」 は 「酔い覚ましのスープ」 で二日酔いのときに飲むとよいとされている。普通2~3人で食べる감자탕(カムジャタン)を、1人用の鍋にしたものが뼈다귀해장국(ピョダギヘジャンクッ)だ。
この店はテジクッパやスンデクッパなども人気があり、いつ入っても近くの大学の学生らしき若者たちで賑わっている。
このたびの구제역(口蹄疫)の影響で豚肉や牛肉の値段が2倍近くに跳ね上がり、その影響でテジクッパやサムギョプサルなど豚肉料理の店はメニューの値上げを余儀なくされている。この店でも以前は4,500wだったテジクッパが5,500wに、5,000wだった뼈다귀해장국(ピョダギヘジャンクッ)が6,000wになっていた。
この店は数人のおばさんで切り盛りされている。それぞれ持ち場を分担し、見事なチームワークで次々と入ってくる客に対応している。厨房のおばさんは、コンロに並べたいくつもの뚝배기(トゥッペギ=土鍋)をものすごい火力で煮ている。厨房の前の作業台のおばさんは、キムチやカクトゥギなどのおかずを管理したり、出来上がった料理をテーブルまで運んだり。どのおばさんも無駄のない動きで黙々と働いている。
ピョダギヘジャンクッは、大きな骨付き肉・・・というより、肉がついた大きな背骨と言った方がぴったりの、巨大な骨と肉の塊がゴロンゴロンと豪快に入った鍋だ。他に菜っ葉やエノキダケ、もやし、ネギなどが入っている。お好みでこのスープにすりゴマや塩・コショウなどを加えて、味を調える。スープはなかなかのピリ辛だ。
熱々なので、骨と肉の塊は小皿に取り出すと食べやすい。肉はそのまま食べてもおいしいが、好みで酢醤油のようなソースをつけて食べてもおいしい。
脇役は白菜キムチ・カクトゥギ・青唐辛子など。そうめんは最初にスープに入れておくと、すぐに食べられる。ご飯のお代わりは1,000wだ。
熱々でピリ辛のスープ料理をいただくと、一気に身体が温まる。ご馳走さまでした。
큰집 한방뼈다귀해장국(クンチプ 韓方ピョダギヘジャンクッ)
釜山市南区大淵558-4 釜慶大学横の交通放送局のそば
(051) 627-0094
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