キムチリレー 5

dilbelau

2010年12月24日 17:13

つづき

出来上がったキムチはいくつかずつ、全て発泡スチロールの箱に入れてテープでしっかり梱包される。



箱の側面にはそれぞれ、水営区セマウル婦人会と病院の名前が入ったラベルが貼り付けられる。



箱詰めされたこれらのキムチは、その日のうちに対象の福祉館へ届けられる。そのためには作業をしていた場所から、福祉館へ運搬する車両が止まっているところまで、これらの箱を運ばねばならない。その距離100mほどだろうか。

1つ1つの箱はけっこうずっしりと重い。1人1箱ずつ持って100mを歩いて往復すると効率が悪いので、ここはバケツリレーならぬキムチリレー方式で。



このバケツリレー方式は、冬場の練炭運びでもよく使われる。急で細い坂道が多い釜山。坂道を上がったところに住んでいるひとり暮らしのお年寄りの中には、冬場の暖房として練炭を使っている人も多い。

重い練炭を自分で買って家まで持って上がるのが難しいお年寄りや、経済的な理由で練炭を買うことができない家庭などには、ボランティアの若者がバケツリレーで練炭を家まで運んであげるのだ。ニュースでもよく報道されるこの光景も、韓国の冬の風物詩の一つだ。



キムチを運搬する車両の近くに積み上げられた箱とともに、みんなで記念写真。全部で約220箱だ。これらを福祉館に運び、そこから一家庭につき一箱ずつ配るのだそうだ。



つづく

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