キムチ冷蔵庫

dilbelau

2010年11月22日 21:13

今年もそろそろ김장(キムジャン)の季節。厳しい冬の寒さに備え、春までの3~4ヶ月間食べる分のキムチをまとめて漬ける、韓国の冬の風物詩ともいえる行事のこと、またそうして漬けられたキムチのことだ。



一度に大量に漬け込むため、その作業はかなりの重労働。1人でするより何人かで集まって作業した方が効率的なので、たいていは親戚同士、ご近所同士で、今日はこの家のキムジャン、明日はあの家のキムジャン、と順番に協力しながらみんなで作業する。

しかし、老夫婦だけの世帯など、自分でキムジャンをするのが難しい世帯や、また経済的な余裕がなくて白菜など材料を準備することができない世帯などには、こうやって(▲)ボランティアで漬けたキムジャンを分けて回ったりもするのだそうだ。

大型電気店の前には、大きなキムチ冷蔵庫が並ぶ。いずれもセール中だ。背の高い普通の冷蔵庫ぐらいの大きさのもの(▼)は、約160万ウォンを約120万ウォンに値下げしているそうだ。



オンニ宅にも、このジャンボキムチ冷蔵庫がある。キムチだけのためにこんな巨大な冷蔵庫が本当に必要なのか??と思うが・・・必要なのだ。白菜キムチ、大根キムチ、カッキムチ・・・など種類ごとに漬け込んだキムチを、バケツのような大きな密閉容器に入れ、それを収めるのだ。ちまちました冷蔵庫では追いつかない。

キムジャンは、その年の気温などによって作業日程がだいたい決まってくる。毎年ソウルなど北部地方から始まり、徐々に南下して釜山あたりでは12月に入ってから作業することが多いようだ。

そろそろ、丸ごとの白菜を1人で10個も20個も買い込んでいく人の姿も見られるようになるだろう。まさに韓国の冬の風物詩だ。

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