'09.3.16(月)감자탕 (カムジャタン)

dilbelau

2009年03月16日 16:54

以前一緒に韓国語を勉強していて、昨年日本に帰国された友人が釜山に遊びに来られたので、勉強仲間数人が集まって昼食を共にした。

向かったのは大学街にある、감자탕 (カムジャタン)の店。

カムジャタンは直訳すれば 「ジャガイモのスープ」 で、代表的な韓国料理の1つなのだが、私は今まで一度も食べたことがなかった。もちろん食べるのを避けていたわけではなく、かと言って 「今日はカムジャタンを食べに行こう!」 という機会もなかったというだけなのだが、初めてのカムジャタンにワクワクしながら席についた。

運ばれてきたお鍋は、予想とはずいぶん違った。

「ジャガイモのスープ」 というぐらいだから、もっとジャガイモがゴロゴロ入っているのかと思いきや、見た目にはジャガイモの姿は全く見えず、牛の骨付き肉(あばら骨)がゴロゴロ入っている。



この鍋を火にかけて待つことしばし。骨付き肉にはあらかじめ火が通っているので、わりと短時間で食べ頃になる。

具は骨付き肉の他に、白菜キムチ、エノキダケ、もやし、ゴマの葉など。そしてそれらの下に、幅1センチぐらいの輪切りのジャガイモが隠れている。



これは「감자탕」 の(大)で32000ウォン。白飯は別途注文。「カボチャのスープ」 というよりは、主役が骨付き肉であるかのような迫力でゴロンゴロン入っている。

この骨付き肉を見ていると、뼈다귀해장국 (骨付き肉のスープ)を思い出した。

各自、小皿に取り分けていただくのだが、骨付き肉は何と わさび(!) につけて食べるのだそうだ。わさびといっても、日本のそれとは色も味も少し違う。

ここで出てきたわさびは、例えるならば 「水溶きわさび」 のようなもので、しゃぶしゃぶの液体。ちょこっと味見してみたが、まあ、わさびといえばわさびのような感じだが、私はこれをつけずにそのまま食べる方がおいしいと感じた。



鍋と一緒に出ていたキムチ類の他に、各自の席に1つずつ、まるでオレンジゼリーのようなものが出てくる。これはカボチャ粥。カボチャの自然な甘さで、とてもおいしい。辛い鍋で少々ヒリヒリした舌を、優しくいたわってくれる感じ。



ほくほくのジャガイモや、骨からホロリと外れる柔らかいお肉をいただきながら、一緒に勉強していた頃の思い出話や、最近の日本事情などの話で盛り上がる。

それらの話の中で、友人が 「そうそう、そう言えば 『도시락 (弁当)』 覚えてる?」 とおっしゃる。

…弁当???

何でも、この店にはメニューの中に 『도시락 (弁当)』 なるものがあるそうで、それが日本では決して見られない、独特なメニューなのだとか。

一体どんな 「弁当」 なのか興味津々な私のために、1つ注文してくださった。

つづく

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