2008年11月16日(日)釜山緑色連合 その2
小一時間ほどゴミを拾い、今度は各自のゴミ袋を1か所に持ち寄って、全員で協力して全てのゴミを分別する。これもなかなか骨の折れる作業だった。
そして分別されたゴミを、種類ごとに計量し記録する。また、各自がゴミを拾いながら、拾ったゴミの種類と量も細かく記録している。
本日拾ったゴミ。かなりの量になった。これは、明日区庁の担当者が回収しに来るのだそうだ。
何事もそうだが、一人では難しいことでも大勢で協力してすれば効率的にできる。はじめはゴミが散乱していた海辺が、すっきりきれいになった様子を見るのは気持ちがいい。
が、こうやって拾って歩く必要のないよう、ゴミを捨て散らかさないようにみんなの意識が変えられれば理想的だと思う。こんなものまで捨てるとは…と驚く物も中にはあったが、たいていはタバコの吸い殻とか、紙くずとか「ちょっとしたゴミ」だった。おそらく「ちょっとしたゴミ」なので、「これぐらいなら捨ててもいいだろう」と、簡単に捨ててしまうのだろう。
またゴミがたくさん落ちている場所では、「周りにもいっぱいゴミが落ちてるから、私も捨ててもいいだろう」という発想になってしまうのかもしれない。ゴミ一つ落ちていない美しい場所には、ゴミは捨てにくいだろうと思う。
「ゴミはゴミ箱へ」とか「不法投棄はやめましょう」とかいう意識がもっと広がれば、少しはマシになるのかもしれないが、全員がそういう意識になるのは実際にはかなり難しいだろうし、そういう意識が浸透するまでには相当時間がかかるのだろう。
でも、シンガポールのように街がとても美しく、ゴミをポイ捨てしたら罰金を払わねばならないという国もあるのだから、やり方次第では、今よりは改善されるかもしれないなどと、ゴミを拾いながらぼんやり考えていた。
さて、全ての作業が終了し、みんなで昼食をいただきに行く。このゴミ拾いの活動、ボランティア的なものだが、「お疲れ様でした」という意味で昼食をふるまってくれるのだそうだ。
向かったのは、海水浴場からほど近い食堂。
2人とも、Kさんおすすめの「황태해장국」をいただくことにした。「황태」とはスケトウダラを干したもの。「해장국」はお酒を飲んだ翌日に飲むとスッキリするとされるスープ。つまり、スケトウダラの干した身が入ったスープ。
具はスケトウダラの身の他に、大根・豆腐・もやし・えのき・ネギ・油揚げ。スケトウダラからいいおダシが出ていて、また辛くもなくいかにも疲れた胃腸にやさしそうなおいしいスープ。他に、白米とキムチなどの小皿のおかずも出てくる。
よく動いておなかも空いていたので、よりおいしく感じた。また来月からも、都合が合えばKさんと一緒にこの活動に参加してみようと思う。いい経験になった。
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