2013年05月04日
じゃがいも
先日、「映画の殿堂」 で映画 『지슬(チスル)』 を見た。6,000w。「済州(チェジュ)4・3事件」 を扱った오멸(オ・ミョル)監督の作品だ。低予算の独立映画としては異例の興行成績を残したと言われる映画だ。
この日も、映画の殿堂の小劇場はほぼ満席。先生に引率されてきたのか、高校生くらいの集団も見に来ていた。

『チスル』 を紹介する釜山日報の記事によると、『チスル』 は初公開された昨年、BIFF(釜山国際映画祭)でNETPAC賞と市民評論家賞、韓国映画監督組合賞、CGVムービーコラージュ賞の4部門を席巻した。今年は、アメリカのサンダンス映画祭ワールドシネマ劇映画競争部門の審査委員大賞や、フランスのヴズール国際アジア映画祭の最高賞も受賞したそうだ。
映画は、これまで劇映画として取り上げられることがほとんどなかった 「済州4・3事件」 をテーマにしていることや、祭祀形式を取り入れた斬新な映画スタイルであることなどでも大きな話題となっていた。
祭祀形式の映画とはどういうものか想像がつかなかったが、見ればなるほどというものだった。白黒の映像も効果的だった。
김기덕(キム・ギドク)監督の 『피에타(ピエタ)』 もそうだったが、観客に想像させることで表現する部分が多かったように思う。映像を白黒にすることでかえって鮮やかな色彩を思い描かせたり、また、ある出来事の結果を見せることでその過程を想像させたりといった、間接的な表現が。
それにしても済州方言は想像以上だった。字幕がなかったら7~8割くらいは理解できなかっただろうと思う。わざわざ字幕がついているくらいだから、済州島以外で暮らす韓国人にとっても聞き取りにくいということだろう。
タイトルの 「チスル」 は 「감자(カムジャ=じゃがいも)」 の済州方言。何の変哲もないジャガイモが、映画の中では非常に大きな存在感を放っていた。
この日も、映画の殿堂の小劇場はほぼ満席。先生に引率されてきたのか、高校生くらいの集団も見に来ていた。

『チスル』 を紹介する釜山日報の記事によると、『チスル』 は初公開された昨年、BIFF(釜山国際映画祭)でNETPAC賞と市民評論家賞、韓国映画監督組合賞、CGVムービーコラージュ賞の4部門を席巻した。今年は、アメリカのサンダンス映画祭ワールドシネマ劇映画競争部門の審査委員大賞や、フランスのヴズール国際アジア映画祭の最高賞も受賞したそうだ。
映画は、これまで劇映画として取り上げられることがほとんどなかった 「済州4・3事件」 をテーマにしていることや、祭祀形式を取り入れた斬新な映画スタイルであることなどでも大きな話題となっていた。
祭祀形式の映画とはどういうものか想像がつかなかったが、見ればなるほどというものだった。白黒の映像も効果的だった。
김기덕(キム・ギドク)監督の 『피에타(ピエタ)』 もそうだったが、観客に想像させることで表現する部分が多かったように思う。映像を白黒にすることでかえって鮮やかな色彩を思い描かせたり、また、ある出来事の結果を見せることでその過程を想像させたりといった、間接的な表現が。
それにしても済州方言は想像以上だった。字幕がなかったら7~8割くらいは理解できなかっただろうと思う。わざわざ字幕がついているくらいだから、済州島以外で暮らす韓国人にとっても聞き取りにくいということだろう。
タイトルの 「チスル」 は 「감자(カムジャ=じゃがいも)」 の済州方言。何の変哲もないジャガイモが、映画の中では非常に大きな存在感を放っていた。
Posted by dilbelau at 08:58│Comments(4)
│文化・芸術・エンタメ
この記事へのコメント
dilbelauさん はじめまして☆
ブログ楽しく読ませていただいています。
私は九州・熊本に住んでおり、釜山へは福岡からだととても近いので
ここ2、3年は毎年訪れています。もともとこちらのブログを知ったのも
以前旅行を計画した際、お店やイベントの情報が充実しているのはもちろんのこと、何より釜山に暮らす人々の様子がわかりやすく書いてあることにとても感心し、それ以来時々読ませていただくようになりました。
さて、今日久しぶりに見ておりましたら、こちらの記事を見つけ、驚いたと同時にとても嬉しくてメールいたしました。
実はこの映画「지슬」に私の主人が出演しております。
主人は済州出身で、演劇の仕事をしており
この映画の撮影を終えた昨年に結婚し、今は一緒に熊本で生活しています。
最近済州に帰ったのが映画の公開前だったので
残念ながら私はまだ観れていないのですが、この記事を読んで少し分かったような気がしております。というよりますます観たくなりました(笑)。
そして釜山でもたくさんの方に観ていただいていると聞き、とても嬉しいです。
観た人がいろんな想像を膨らませてその作品がより大きくなっていく
まさに映画の醍醐味だと思います。
dilbelauさんがこれからも良い作品にたくさん出会われることを願うと同時に
釜山でのますますのご活躍を心から期待します。
追伸:以前書かれていた済州の旅行記もとっても役立ちました☆
ありがとうござます!
ブログ楽しく読ませていただいています。
私は九州・熊本に住んでおり、釜山へは福岡からだととても近いので
ここ2、3年は毎年訪れています。もともとこちらのブログを知ったのも
以前旅行を計画した際、お店やイベントの情報が充実しているのはもちろんのこと、何より釜山に暮らす人々の様子がわかりやすく書いてあることにとても感心し、それ以来時々読ませていただくようになりました。
さて、今日久しぶりに見ておりましたら、こちらの記事を見つけ、驚いたと同時にとても嬉しくてメールいたしました。
実はこの映画「지슬」に私の主人が出演しております。
主人は済州出身で、演劇の仕事をしており
この映画の撮影を終えた昨年に結婚し、今は一緒に熊本で生活しています。
最近済州に帰ったのが映画の公開前だったので
残念ながら私はまだ観れていないのですが、この記事を読んで少し分かったような気がしております。というよりますます観たくなりました(笑)。
そして釜山でもたくさんの方に観ていただいていると聞き、とても嬉しいです。
観た人がいろんな想像を膨らませてその作品がより大きくなっていく
まさに映画の醍醐味だと思います。
dilbelauさんがこれからも良い作品にたくさん出会われることを願うと同時に
釜山でのますますのご活躍を心から期待します。
追伸:以前書かれていた済州の旅行記もとっても役立ちました☆
ありがとうござます!
Posted by ポントル at 2013年05月11日 10:30
ポントル さま
はじめまして。ブログを読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。
ご主人が 『チスル』 に出演されていたとは驚きました。
そのお話を聞いて、頭の中で映画を思いおこし、あの方だろうか、いやあの方だったのだろうかと勝手に想像をふくらませています^^
今は熊本にお住まいなのですね。熊本は私の妹家族が以前住んでいて、何となく親しみがある土地です。
1編の映画、1つのブログを通してこういう出会いがあるなんて、不思議です。
お会いしたこともないのにおかしな感じですが、ご主人にもどうぞよろしくお伝えくださいませ。
はじめまして。ブログを読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。
ご主人が 『チスル』 に出演されていたとは驚きました。
そのお話を聞いて、頭の中で映画を思いおこし、あの方だろうか、いやあの方だったのだろうかと勝手に想像をふくらませています^^
今は熊本にお住まいなのですね。熊本は私の妹家族が以前住んでいて、何となく親しみがある土地です。
1編の映画、1つのブログを通してこういう出会いがあるなんて、不思議です。
お会いしたこともないのにおかしな感じですが、ご主人にもどうぞよろしくお伝えくださいませ。
Posted by dilbelau
at 2013年05月11日 17:25

dilbelauさん
返信ありがとうございました。
本当に不思議なご縁ですね。
主人に伝えましたら大変喜んでおりました。
ちなみに、島民のひとり”경준”(本名です)役で出演しております。
予告編では洞窟などに数人で隠れているシーンなどがありましたが
本編ではどうなっているのか…
撮影時はとにかく寒かったことと、本当にたくさんのジャガイモを食べて
お腹がいっぱいだったと申しておりました(笑)。
妹さんご家族が以前住んでいらしたとのこと、熊本も自然がいっぱいで
本当に良い所です。もしいらっしゃることがあれば、ご一報くださいませ。
良い所をたくさんご紹介できると思います^-^
返信ありがとうございました。
本当に不思議なご縁ですね。
主人に伝えましたら大変喜んでおりました。
ちなみに、島民のひとり”경준”(本名です)役で出演しております。
予告編では洞窟などに数人で隠れているシーンなどがありましたが
本編ではどうなっているのか…
撮影時はとにかく寒かったことと、本当にたくさんのジャガイモを食べて
お腹がいっぱいだったと申しておりました(笑)。
妹さんご家族が以前住んでいらしたとのこと、熊本も自然がいっぱいで
本当に良い所です。もしいらっしゃることがあれば、ご一報くださいませ。
良い所をたくさんご紹介できると思います^-^
Posted by ポントル at 2013年05月11日 21:07
ポントル さま
山の中、島民を洞窟へ道案内していた方ですね。
とても重要な役柄を演じられていましたね。映画を紹介する情報サイトでもキャストのトップに出ていますし。
ジャガイモを食べるシーン、とても印象に残っています。とても心痛むシーンの1つでした。
ちなみに“ポントル”も、ご主人が出演された映画のタイトルだったのですね。
思いがけないことからご縁をいただき、とても嬉しく思っています。
熊本の件、ありがとうございます。
ポントルさんも次回、釜山にいらっしゃるときは是非お知らせくださいね^^
山の中、島民を洞窟へ道案内していた方ですね。
とても重要な役柄を演じられていましたね。映画を紹介する情報サイトでもキャストのトップに出ていますし。
ジャガイモを食べるシーン、とても印象に残っています。とても心痛むシーンの1つでした。
ちなみに“ポントル”も、ご主人が出演された映画のタイトルだったのですね。
思いがけないことからご縁をいただき、とても嬉しく思っています。
熊本の件、ありがとうございます。
ポントルさんも次回、釜山にいらっしゃるときは是非お知らせくださいね^^
Posted by dilbelau
at 2013年05月11日 22:34
