2013年03月15日

貝焼きの名店 「海賊」

先日、職場の方たちにおいしい조개구이(チョゲクイ=貝焼き)の店に連れていってもらった。チョゲクイといえば海辺にある屋台を連想するが、この日向かったのは南山洞(ナムサンドン)。意外な感じだ。

店は地下鉄1号線の南山駅から歩いてすぐのところにある 「해적」(ヘジョッ=海賊)。職場では美食家として有名なその方おすすめの店でもあり、知る人ぞ知る貝焼きの名店なのだそうだ。店は現在14年目だという。

店頭の水槽にはいろいろな種類の貝がぎっしり入っている。早速店内へ。各テーブルには炭火がセットできるようになっており、炭火の上に石ころが敷き詰められた網を載せて、その上で貝を焼いて食べる。この石はただの石ころではなく、麦飯石だそう。

貝焼きの名店 「海賊」

メニューはアワビやホタテ、ハマグリ、タイラギ、ナマコ、貝の盛り合わせなど豊富。この日はまずはホタテ(3万w)から。貝が焼けるのを待つのも楽しい。一緒に熱しているトゥッペギはこの店オリジナルのもの。用途は後で知ることになる。

貝焼きの名店 「海賊」

おいしそうに焼けたホタテはそのまま食べてもよし、ワサビ醤油をつけて食べてもよし。身はプリプリとして、淡白ながらもしっかりした味わいが口の中に広がる。付け合せはニラサラダや落花生、豆モヤシのスープなど。

貝焼きの名店 「海賊」

続いて、貝の盛り合わせ(3万w)をいただく。ハマグリや巻貝、エビなど。

貝焼きの名店 「海賊」

釜山で貝焼きといえば、貝の身の上にバターやチーズ、青唐辛子などをトッピングして焼くことが多いが、何もトッピングせず貝そのものの味を楽しむのがこの店のスタイル。

貝焼きの名店 「海賊」

ハマグリなど2枚貝の貝が開いたらトゥッペギの出番。トングで貝をつかんで、貝の中のツユをトゥッペギの中に入れる。そして貝は上下を裏返してさらに熱する。上下を裏返すのは、貝は熱さを少しでも遠ざけようと身を火から遠い方(上側)の貝にくっつけているためだそう。

おおむね火が通ったら身を適当な大きさに切ってこれもトゥッペギの中へ。トゥッペギの中にはタマネギのみじん切りやニンニク、味噌などが入っている。

貝焼きの名店 「海賊」

この要領でおいしい貝のツユや身をトゥッペギの中にどんどん入れグツグツ煮たら、貝ごとスプーンですくっていただく。テンジャンチゲのようでもあるが、テンジャンチゲよりは塩気がきついのでごくごく飲むという感じではない。お酒を飲みながら少しずついただくのにちょうどいい感じだ。貝から出たダシや旨みが加わってとてもおいしい。クセになる味だ。

ホタテと貝の盛り合わせをいただいた時点で、この店に案内してくれた美食家の方が 「では次の店に移りましょう」 と。「どんなにおいしいものでも、だんだんおなかがいっぱいになってくると、おいしさの感激がだんだん薄れてきますね。もう少し食べたいと思うあたりでやめて、場所を変えて違うものを食べるのがコツですよ」。なるほど。

貝焼きの名店 「海賊」

해적(ヘジョッ=海賊)
釜山市金井区南山洞105-22(南山路1番地)
(051) 517-0009
地下鉄1号線南山駅7番出口を出て50mほど直進、道なりに左に曲がってすぐ
営業時間:15~26時(日曜日は24時まで)


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