2012年06月27日

鉄の男の故郷 8

つづき

ビーチ沿いには 「세기로(世紀路) 임랑(林浪) 아름다운 마을(美しい村)」 と刻まれた石碑が建つ(▼)。2004年に建てられたこの石碑は、第32代国務総理で、浦項(ポハン)総合製鉄(現・ポスコ)の設立者であり元名誉会長の故・박태준(パク・テジュン=朴泰俊)氏が寄贈したものだそう。

パク・テジュン氏は、ここ機張(キジャン)郡(当時は慶尚南道東莱郡)の生まれだったそうだ。6歳の時に日本に渡り、早稲田大学在学中に終戦を迎え韓国に帰国するまで日本で過ごしたそう。

鉄の男の故郷 8

パク・テジュン氏は、鉄鋼業界で影響力を発揮したリーダーの功労と業績をたたえるために今年制定された 「鉄鋼の殿堂」 に登録された。日本人では、新日本製鉄初代社長の稲山嘉寛氏も登録されたそうだ。

くしくも、最近、技術不正取得で12億ドルの賠償訴訟を起こした側(新日鉄)と起こされた側(ポスコ)の会社の初代社長・設立者が殿堂入りしたことになる。

「철의 사나이(鉄の男)」パク・テジュン氏が昨年12月に亡くなったときには、新聞やテレビでも大々的に報じられていた。葬儀には、武藤正敏・在韓日本大使や小林健・三菱商事社長らも参列したそうだ。

さて、林浪(イムナン)海水浴場のビーチは長さ1km強と、海雲台や広安里より少し規模が小さい。水深も1.3mほどと浅いので、家族連れで訪れる人が多いようだ。

鉄の男の故郷 8

鉄の男の故郷 8

まだ海開きしていないこともあるが、海雲台や広安里のように人でいっぱいということもなく、のどかで静かないい雰囲気だ。

鉄の男の故郷 8

ビーチ沿いにカフェやレストラン、ホテルなどが立ち並ぶ広安里や海雲台を見慣れている私たちにとっては、高い建物もなく、庶民的な民宿が並ぶ素朴な海辺は新鮮な印象だった。これで釜山にある7つの海水浴場はすべて訪れたことになるが、夫はここ林浪が一番気に入ったそうだ。

鉄の男の故郷 8

海雲台は国内外からの観光客が多いが、林浪は地元の人々の憩いの場といった感じだった。持参したテントをビーチに設置し、その中で食べたり飲んだり、涼しい風を受けながらのんびりと過ごしている人が多かった。

鉄の男の故郷 8

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鉄の男の故郷 8

つづく


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