2012年02月07日
探偵はBARにいる 4
つづき
『探偵はBARにいる』 は、東直己氏の小説 『ススキノ探偵シリーズ』 の第2作 『バーにかかってきた電話』 を原作にしている。『ススキノ探偵シリーズ』 の第1作は映画と同タイトルの 『探偵はバーにいる』 だが、映画で原作にしたのは第2作の方。監督は橋本一氏、脚本は古沢良太氏、脚本・プロデューサーは須藤康司氏。

大泉洋氏・松田龍平氏が主演だということくらいで、あまり前知識なく観たのだが、これが大変面白かった。あっという間の125分。小雪や西田敏行、松重豊、竹下景子、石橋蓮司、片桐竜次など、見知った俳優が多い中、「花岡組」 のやくざ・加藤役を演じていた男性がやけに存在感を放っていた。
狂気に包まれた強烈な個性を見事に表現している。この俳優は一体誰だろう、帰ったら調べてみよう、映画を観ているときはそう思っていた。
そして映画が終わり、流れるエンドロールを眺めていると、「高島政伸」 という名前が。ん?? 高島政伸なんて出てたっけ?? と、観終わったばかりの映画を思い出していて思い当たったのが、その加藤というやくざ。しかしあまりにも雰囲気が違うのでまさかと思いながら夫に尋ねてみると、やはり加藤を演じていたのが高島政伸だという。
驚いた。いやー驚いた。最近これほど驚いたことがないというほど驚いた。
エンドロールで彼の名前を見かけるまで、加藤役のやくざが誰だか全く分からなかった。誰だか分らないばかりか、それが高島政伸と聞いてもにわかには信じられないほど、私が知っている高島政伸とはあまりにも違っていた。
『HOTEL』 の 「姉さん・・・」 のあの高島政伸が、こんなに冷血なやくざを演じられるなんて。本当に驚いた。
さて、上映後は 「観客との対話」 の時間。脚本・プロデューサーの須藤康司氏が再び前に立ち、通訳を介して観客からの質問に答える。この通訳の方の日本語はかなりのハイレベルだった。


主な質疑応答は以下の通り。
Q. 大泉洋さんはコミカルな役柄が多いが、今回は探偵という硬い役柄にどうして彼をキャスティングしたのか。
A. コミカルな役を演じられる役者は多いが、彼はコミカルな役柄も硬い役柄も両方演じられる数少ない役者だから。
Q. 映画を観ていて、原作は漫画のようでもあり小説のようでもあると思った。原作はどちらか。
A. 原作は小説。しかし、漫画の 『ルパン3世』 に影響を受けているので、漫画的にも感じられるのだろう。
Q. 映画の中で、萩原朔太郎の詩が引用されていたが、原作でも引用されているのか。また萩原朔太郎は現代の日本でも人気が多い詩人なのか。
A. 原作でも引用されている。現代でも、ますます人気の出てきている詩人。
Q. 日本の地方を舞台にした映画やドラマでは方言が見られるが、この作品では方言は感じなかった。わざとそうしたのか、もともと札幌は方言がきつくない地域なのか。
A. 北海道という島は、140年ほど前にいろいろな地域から人々が移住したことから始まった。だから、もともと方言はあまりきつくない。
Q. シリーズ化されそうな映画だと思うが、第2作制作の予定はないのか。
A. シリーズ化は決定し、第2作の脚本を現在書いているところ。
Q. 映画の中で札幌は非常に寒そうだったが、それでも映画を観ると是非札幌に遊びに行きたくなった。どこかおすすめは。
A. いらっしゃる人が男性か女性か、大人か子供かなどによっておすすめしたい場所は違ってきますが、とりあえず男性は楽しめる場所です。
つづく
『探偵はBARにいる』 は、東直己氏の小説 『ススキノ探偵シリーズ』 の第2作 『バーにかかってきた電話』 を原作にしている。『ススキノ探偵シリーズ』 の第1作は映画と同タイトルの 『探偵はバーにいる』 だが、映画で原作にしたのは第2作の方。監督は橋本一氏、脚本は古沢良太氏、脚本・プロデューサーは須藤康司氏。

大泉洋氏・松田龍平氏が主演だということくらいで、あまり前知識なく観たのだが、これが大変面白かった。あっという間の125分。小雪や西田敏行、松重豊、竹下景子、石橋蓮司、片桐竜次など、見知った俳優が多い中、「花岡組」 のやくざ・加藤役を演じていた男性がやけに存在感を放っていた。
狂気に包まれた強烈な個性を見事に表現している。この俳優は一体誰だろう、帰ったら調べてみよう、映画を観ているときはそう思っていた。
そして映画が終わり、流れるエンドロールを眺めていると、「高島政伸」 という名前が。ん?? 高島政伸なんて出てたっけ?? と、観終わったばかりの映画を思い出していて思い当たったのが、その加藤というやくざ。しかしあまりにも雰囲気が違うのでまさかと思いながら夫に尋ねてみると、やはり加藤を演じていたのが高島政伸だという。
驚いた。いやー驚いた。最近これほど驚いたことがないというほど驚いた。
エンドロールで彼の名前を見かけるまで、加藤役のやくざが誰だか全く分からなかった。誰だか分らないばかりか、それが高島政伸と聞いてもにわかには信じられないほど、私が知っている高島政伸とはあまりにも違っていた。
『HOTEL』 の 「姉さん・・・」 のあの高島政伸が、こんなに冷血なやくざを演じられるなんて。本当に驚いた。
さて、上映後は 「観客との対話」 の時間。脚本・プロデューサーの須藤康司氏が再び前に立ち、通訳を介して観客からの質問に答える。この通訳の方の日本語はかなりのハイレベルだった。
主な質疑応答は以下の通り。
Q. 大泉洋さんはコミカルな役柄が多いが、今回は探偵という硬い役柄にどうして彼をキャスティングしたのか。
A. コミカルな役を演じられる役者は多いが、彼はコミカルな役柄も硬い役柄も両方演じられる数少ない役者だから。
Q. 映画を観ていて、原作は漫画のようでもあり小説のようでもあると思った。原作はどちらか。
A. 原作は小説。しかし、漫画の 『ルパン3世』 に影響を受けているので、漫画的にも感じられるのだろう。
Q. 映画の中で、萩原朔太郎の詩が引用されていたが、原作でも引用されているのか。また萩原朔太郎は現代の日本でも人気が多い詩人なのか。
A. 原作でも引用されている。現代でも、ますます人気の出てきている詩人。
Q. 日本の地方を舞台にした映画やドラマでは方言が見られるが、この作品では方言は感じなかった。わざとそうしたのか、もともと札幌は方言がきつくない地域なのか。
A. 北海道という島は、140年ほど前にいろいろな地域から人々が移住したことから始まった。だから、もともと方言はあまりきつくない。
Q. シリーズ化されそうな映画だと思うが、第2作制作の予定はないのか。
A. シリーズ化は決定し、第2作の脚本を現在書いているところ。
Q. 映画の中で札幌は非常に寒そうだったが、それでも映画を観ると是非札幌に遊びに行きたくなった。どこかおすすめは。
A. いらっしゃる人が男性か女性か、大人か子供かなどによっておすすめしたい場所は違ってきますが、とりあえず男性は楽しめる場所です。
つづく
Posted by dilbelau at 08:58│Comments(2)
│日本映画祭
この記事へのコメント
こんにちは♪
日本映画もタイムリーに観る事って無理でしょうし
映画祭が良い機会になりましたね
あっ 最近はネットで観れるんでしたっけ^^
ところで 須藤氏の答えが面白く・凄い~
打てば響く感じで・・・質問者はどちらが多かったですか?
関連のことに詳しいようでしっかり前準備してなのか
舞台挨拶の為に質問を用意して来たのかしら・・?
意外な発見もアリで 映画 楽しめてよかったですね♪♪
日本映画もタイムリーに観る事って無理でしょうし
映画祭が良い機会になりましたね
あっ 最近はネットで観れるんでしたっけ^^
ところで 須藤氏の答えが面白く・凄い~
打てば響く感じで・・・質問者はどちらが多かったですか?
関連のことに詳しいようでしっかり前準備してなのか
舞台挨拶の為に質問を用意して来たのかしら・・?
意外な発見もアリで 映画 楽しめてよかったですね♪♪
Posted by yokotan at 2012年02月07日 14:19
yokotan さま
ネットでも観られますが、やはりスクリーンで観てこそのよさもありますよね。
来年からも継続して、釜山でも開催してほしいですね。
質問者は全員韓国人でした。
事前に質問を準備してきたというよりは、映画を観て感じた疑問だったと思います。あ、でも引用されていたのが萩原朔太郎の詩だったというのは、事前の情報がなければ分からないでしょうから、それは準備してきた質問でしょうね。
ネットでも観られますが、やはりスクリーンで観てこそのよさもありますよね。
来年からも継続して、釜山でも開催してほしいですね。
質問者は全員韓国人でした。
事前に質問を準備してきたというよりは、映画を観て感じた疑問だったと思います。あ、でも引用されていたのが萩原朔太郎の詩だったというのは、事前の情報がなければ分からないでしょうから、それは準備してきた質問でしょうね。
Posted by dilbelau
at 2012年02月07日 16:19
