2011年09月03日
『トゥーランドット』
7月30日に夫とオペラ 「トゥーランドット」 を観に行った。会場は釜山文化会館で15時からの公演。同28日と29日にも1回ずつ公演があり、この日は最終日だった。この日はこの後の19:30からの公演もあり1日2回公演だ。
トゥーランドットとは、フランソワ・ペティ・ド・ラ・クロワ(François Pétis de la Croix)が1710~1712年に出版した 『千一日物語』(原題Les Mille et un Jours)の中の 「カラフ王子と中国の王女の物語」 に登場する姫の名前であり、またその物語を基にヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴッツィが1762年に著した戯曲、及びそれらに基づいて作曲された音楽作品。これらのうち最も有名な作品が、ジャコモ・プッチーニのオペラ 『トゥーランドット』 だ。
・・・という詳しいことは知らなかったが、多くの日本人にとってそうであるように 「トゥーランドット」 と言えば、2006年トリノオリンピックのフィギュアスケートで荒川静香が金メダルをとった 「誰も寝てはならぬ」 を連想する。
観客は多い。小学生~高校生ぐらいの子どもの姿もけっこう見かけた。情操教育のため親が連れてくるのだろうか。ステージと客席の間にあるオーケストラピッドでは、音合わせに余念がないようだ。この日のオーケストラは 「Incorean Symphony Ochestra」。1996年に創団した法人芸術専門交響楽団だ。
開演予定時間の5分ほど前になると、文化会館ではお決まりの 「ボーボッボー、ボー」 という船の汽笛の合図が放送される。そしていよいよ開幕。まずは紫禁城の城壁前の広場の場面だ。
セリフは全てイタリア語で、ステージの上の方に韓国語の字幕が出る。しかしあまりに上の方にあるので、字幕を見ようと思うと目線をかなり上の方に上げねばならず、ステージが目に入らなくなってしまう。事前にあらすじを把握して観れば、字幕を見なくても内容はよく理解できる。
登場人物のトゥーランドット・カラフ・リュー・アルトゥーム・ピン・ポン・パンなどは、全てオペラ歌手が2人ずつ配役されていて、上演回によって交替で出演しているようだった。
どの人も素晴らしい歌声だったが、中でもトゥーランドット役の조영주(ジョ・ヨンジュ)氏とカラフ役の오경식(オ・ギョンシク)氏、リュー役の정민희(チョン・ミンヒ)氏は実に迫力があった。途中休憩をはさんで17:30まで、たっぷり堪能させてもらった。
カーテンコールの様子。トゥーランドット役の조영주氏(▼)。

ピン、ポン、パンの3人(▼)。



オーケストラの楽団員もピット内で立ち上がって挨拶(▼)。


公演終了後、ロビーには出演していた人たちが何人か出てきていて、観客との記念写真に応じていた(▼)。

素晴らしい音楽と美術に触れ、心にたっぷり栄養分が行き渡った気がした。会場の外に出ると、涼しい風が吹き抜けていた。

トゥーランドットとは、フランソワ・ペティ・ド・ラ・クロワ(François Pétis de la Croix)が1710~1712年に出版した 『千一日物語』(原題Les Mille et un Jours)の中の 「カラフ王子と中国の王女の物語」 に登場する姫の名前であり、またその物語を基にヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴッツィが1762年に著した戯曲、及びそれらに基づいて作曲された音楽作品。これらのうち最も有名な作品が、ジャコモ・プッチーニのオペラ 『トゥーランドット』 だ。
・・・という詳しいことは知らなかったが、多くの日本人にとってそうであるように 「トゥーランドット」 と言えば、2006年トリノオリンピックのフィギュアスケートで荒川静香が金メダルをとった 「誰も寝てはならぬ」 を連想する。
観客は多い。小学生~高校生ぐらいの子どもの姿もけっこう見かけた。情操教育のため親が連れてくるのだろうか。ステージと客席の間にあるオーケストラピッドでは、音合わせに余念がないようだ。この日のオーケストラは 「Incorean Symphony Ochestra」。1996年に創団した法人芸術専門交響楽団だ。
開演予定時間の5分ほど前になると、文化会館ではお決まりの 「ボーボッボー、ボー」 という船の汽笛の合図が放送される。そしていよいよ開幕。まずは紫禁城の城壁前の広場の場面だ。
セリフは全てイタリア語で、ステージの上の方に韓国語の字幕が出る。しかしあまりに上の方にあるので、字幕を見ようと思うと目線をかなり上の方に上げねばならず、ステージが目に入らなくなってしまう。事前にあらすじを把握して観れば、字幕を見なくても内容はよく理解できる。
登場人物のトゥーランドット・カラフ・リュー・アルトゥーム・ピン・ポン・パンなどは、全てオペラ歌手が2人ずつ配役されていて、上演回によって交替で出演しているようだった。
どの人も素晴らしい歌声だったが、中でもトゥーランドット役の조영주(ジョ・ヨンジュ)氏とカラフ役の오경식(オ・ギョンシク)氏、リュー役の정민희(チョン・ミンヒ)氏は実に迫力があった。途中休憩をはさんで17:30まで、たっぷり堪能させてもらった。
カーテンコールの様子。トゥーランドット役の조영주氏(▼)。
ピン、ポン、パンの3人(▼)。
オーケストラの楽団員もピット内で立ち上がって挨拶(▼)。
公演終了後、ロビーには出演していた人たちが何人か出てきていて、観客との記念写真に応じていた(▼)。
素晴らしい音楽と美術に触れ、心にたっぷり栄養分が行き渡った気がした。会場の外に出ると、涼しい風が吹き抜けていた。
Posted by dilbelau at 09:07│Comments(0)
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