2011年03月11日
絶品!! おでん定食
新聞社に出勤する日は、上司や同僚と社の近くの食堂で昼食をとる。この辺りには飲食店が多くよりどりみどりだ。毎回の食堂の選択は、付近のことに詳しい上司たちに任せている。
1月から働き始めてほぼ2ヶ月が経つが、まだ同じメニューを食べたことはない。同じ食堂に行くこともたまにはあるが、それでも食べるメニューは違うものだ。食堂は社から歩いて5~10分で行ける距離にあるところばかり。こうして考えてみると、いかにおいしい店があの辺りに集中しているかがあらためてよく分かる。
さて出勤した日は帰宅後夫に、その日昼食でいただいた料理について報告(?)するのも日課となっている。中でも夫が一番興味を持ったのは、「명성횟집(ミョンソンフェッチプ=名声刺身店)」 という店の 「오뎅백반(オデンペッパン=おでん定食)」 だ。
発音も同じ 「오뎅(オデン)」 という日本語が、今もそのまま韓国語として残っている。しかし日本で言うおでんと、韓国で言うおでんは随分違う。韓国のおでんは、薄いさつま揚げのような練り製品のことを指す。日本のコンビニなどでよく見かけるおでんの保温器にだしを張り、そこに長い串に刺した ”おでん” を何本もつけておく。”おでん” の種類は薄くて平たいタイプと、棒状のタイプなどせいぜい2~3種類だ。だしには昆布や青ネギ、輪切りの大根などが入っていることもある。
客は食べたい ”おでん” を選んで、醤油ベースのソースにつけて食べる(多くは立ち食い)。”おでん” はだいたい1本500~600w。値段が違う ”おでん” が何種類か入っている場合は、串に目印がつけてある。食べ終えたら店員が串の本数を数えて代金を計算する。というのが、韓国の一般的な ”おでん” だ。
ところが、「명성횟집」 のおでん定食は少し違う。具の種類が多く、一見日本のおでんに似ていなくもない。よくよく見ると、日本のおでんにはない具がたくさん入っていて、さしずめ ”日韓おでんの融合” とでもいったところだろうか。
まず、韓国の ”おでん” (練り物)にかまぼこ、ワカメ、タコ、薄切りこんにゃく、大根、サトイモ、豆腐、スジ、玉子、油揚げの中にタンミョン(ジャガイモのデンプンで作った乾麺)が入ったきんちゃく、ロールキャベツ。お好みで韓国式に醤油ベースのソースをつけていただく。カラシも添えられている。ダシも実においしい。

この一皿とご飯だけで充分なぐらいなのに、これに加えておかずも並ぶ。イカの塩辛や青菜の和え物、白菜キムチ、イワシ(?)と大根・菜っ葉の煮物などがずらりと。これらのおかずが並ぶ前に、注文と同時にふかしたサツマイモが出てくるのもこの店の定番らしい。

カウンターの立派な一枚板は、長年磨き上げられてぴかぴかだ。創業1968年当時から使われているものだろうか。カウンターの上には魚やエビ、わかめなどの絵が描かれたのれんがかかっている。

この店の焼き魚定食(6,000w)もおいしいと同僚の方がすすめてくれていたのだが、あいにくこの日は祝日だったからだろうか、焼き魚定食はできないとの返事だった。いつか是非食べてみたい。

명성횟집(ミョンソンフェッチプ)
釜山市東区水晶2洞207-4
(新住所表記では、東区고관로128-1)
定休日:第1・3日曜日
(051) 468-8089
1月から働き始めてほぼ2ヶ月が経つが、まだ同じメニューを食べたことはない。同じ食堂に行くこともたまにはあるが、それでも食べるメニューは違うものだ。食堂は社から歩いて5~10分で行ける距離にあるところばかり。こうして考えてみると、いかにおいしい店があの辺りに集中しているかがあらためてよく分かる。
さて出勤した日は帰宅後夫に、その日昼食でいただいた料理について報告(?)するのも日課となっている。中でも夫が一番興味を持ったのは、「명성횟집(ミョンソンフェッチプ=名声刺身店)」 という店の 「오뎅백반(オデンペッパン=おでん定食)」 だ。
発音も同じ 「오뎅(オデン)」 という日本語が、今もそのまま韓国語として残っている。しかし日本で言うおでんと、韓国で言うおでんは随分違う。韓国のおでんは、薄いさつま揚げのような練り製品のことを指す。日本のコンビニなどでよく見かけるおでんの保温器にだしを張り、そこに長い串に刺した ”おでん” を何本もつけておく。”おでん” の種類は薄くて平たいタイプと、棒状のタイプなどせいぜい2~3種類だ。だしには昆布や青ネギ、輪切りの大根などが入っていることもある。
客は食べたい ”おでん” を選んで、醤油ベースのソースにつけて食べる(多くは立ち食い)。”おでん” はだいたい1本500~600w。値段が違う ”おでん” が何種類か入っている場合は、串に目印がつけてある。食べ終えたら店員が串の本数を数えて代金を計算する。というのが、韓国の一般的な ”おでん” だ。
ところが、「명성횟집」 のおでん定食は少し違う。具の種類が多く、一見日本のおでんに似ていなくもない。よくよく見ると、日本のおでんにはない具がたくさん入っていて、さしずめ ”日韓おでんの融合” とでもいったところだろうか。
まず、韓国の ”おでん” (練り物)にかまぼこ、ワカメ、タコ、薄切りこんにゃく、大根、サトイモ、豆腐、スジ、玉子、油揚げの中にタンミョン(ジャガイモのデンプンで作った乾麺)が入ったきんちゃく、ロールキャベツ。お好みで韓国式に醤油ベースのソースをつけていただく。カラシも添えられている。ダシも実においしい。
この一皿とご飯だけで充分なぐらいなのに、これに加えておかずも並ぶ。イカの塩辛や青菜の和え物、白菜キムチ、イワシ(?)と大根・菜っ葉の煮物などがずらりと。これらのおかずが並ぶ前に、注文と同時にふかしたサツマイモが出てくるのもこの店の定番らしい。
カウンターの立派な一枚板は、長年磨き上げられてぴかぴかだ。創業1968年当時から使われているものだろうか。カウンターの上には魚やエビ、わかめなどの絵が描かれたのれんがかかっている。
この店の焼き魚定食(6,000w)もおいしいと同僚の方がすすめてくれていたのだが、あいにくこの日は祝日だったからだろうか、焼き魚定食はできないとの返事だった。いつか是非食べてみたい。
명성횟집(ミョンソンフェッチプ)
釜山市東区水晶2洞207-4
(新住所表記では、東区고관로128-1)
定休日:第1・3日曜日
(051) 468-8089
Posted by dilbelau at 09:00│Comments(0)
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