2010年12月09日
藤本巧写真展 1
写真家・藤本巧氏と最初に出会ったのは、今年の4月。中区・富平洞にあるギャラリーで開かれた彼の写真展 「韓くにの風と人」 の会場でだった。
19歳のときから40年以上にもわたって、ソウル・高霊・金海・釜山など100回以上も韓国を訪れ、写真を撮り続けている藤本巧氏。彼の写真展が、今度は金海にある인제(仁済=インジェ)大学の김학수(金学洙)記念博物館で開かれるという案内状を受け取った。(会期11月10日~12月10日)
その案内状には、手頃な大きさの写真集(図録)も添えられており、一緒に藤本氏からのメッセージが入っていた。
朝鮮時代の工芸品に興味を持った私は、その背景となっている自然や人々の生活を写真にうつしとる目的で、韓国旅行を始めたのでした。
私に 「韓国の美の根源」 を教えてくれた美術評論家・昔度輪師との旅。そして一人で徒歩行脚をし、最近では通りの風景から感じた 「KARABITO」 の根源となる形態を、ずっと撮影し続けています。
今回の図録 「KARABITO」 は、40年間にわたって韓国を取材した一部を盛り込んだものです。
また仁済大学の백인제(白麟済)記念図書館長の挨拶も書かれていた。今年4月に富平洞のギャラリーで開かれた写真展にもその館長はいらしていたので、きっとそのときのご縁で今回仁済大学でも写真展を開くことになったのだろう。
藤本氏の写真は、写真そのものが魅力的なだけではなく、私の知らない昔の韓国の空気を感じ取ることができ、観ているとまるで当時の韓国にタイムスリップしたような気分を味わえる。
また風景写真もすばらしいが、特に人物写真はその豊かな表情が実に見事に切り取らており、強く惹きつけられる。
そんな写真たちに再び出会うべく、仁済大学の博物館へと向かった。仁済大学を訪れるのはこれが初めてだ。金海方面行き急行バス(1004番)で 「지내동(チネドン)」 まで行き、そこで釜山市内バス(128-1番)に乗り換え、仁済大学校で下車した。
バス停のすぐ横が正門。仁済大学自体が小高い丘の上に位置しているが、正門を入るとさらにずっと上り坂が続く。急な斜面にキャンパスが広がっているのは、釜山にあるほとんどの大学と同じだ(唯一の例外が釜慶大)。

キャンパス内からは山々の景色も見え、釜山市内より空気もきれいな気がする。それにしても、毎日こんな急勾配の坂道を上がったり下りたりする大学生はなかなか大変だ。また、こんな坂にもかかわらず、けっこう高いヒールで通学している女子学生がけっこう多いのには驚きだ。

写真展が開かれているのは 「白麟済記念図書館」 の建物(▼)内にある、

「金学洙記念博物館」(▼)だ。入場無料。写真展のタイトルは 「KARABITO 日本人が見た韓国 1969~2010」。

館内には、写真展のタイトル通り藤本巧氏が1969年~2010年にかけて、韓国の風景・人物を撮影した写真の数々が展示されている。説明書きには、日本語が添えられているものもある。



写真のほかに、関連資料も展示されている。

つづく
19歳のときから40年以上にもわたって、ソウル・高霊・金海・釜山など100回以上も韓国を訪れ、写真を撮り続けている藤本巧氏。彼の写真展が、今度は金海にある인제(仁済=インジェ)大学の김학수(金学洙)記念博物館で開かれるという案内状を受け取った。(会期11月10日~12月10日)
その案内状には、手頃な大きさの写真集(図録)も添えられており、一緒に藤本氏からのメッセージが入っていた。
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朝鮮時代の工芸品に興味を持った私は、その背景となっている自然や人々の生活を写真にうつしとる目的で、韓国旅行を始めたのでした。
私に 「韓国の美の根源」 を教えてくれた美術評論家・昔度輪師との旅。そして一人で徒歩行脚をし、最近では通りの風景から感じた 「KARABITO」 の根源となる形態を、ずっと撮影し続けています。
今回の図録 「KARABITO」 は、40年間にわたって韓国を取材した一部を盛り込んだものです。
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また仁済大学の백인제(白麟済)記念図書館長の挨拶も書かれていた。今年4月に富平洞のギャラリーで開かれた写真展にもその館長はいらしていたので、きっとそのときのご縁で今回仁済大学でも写真展を開くことになったのだろう。
藤本氏の写真は、写真そのものが魅力的なだけではなく、私の知らない昔の韓国の空気を感じ取ることができ、観ているとまるで当時の韓国にタイムスリップしたような気分を味わえる。
また風景写真もすばらしいが、特に人物写真はその豊かな表情が実に見事に切り取らており、強く惹きつけられる。
そんな写真たちに再び出会うべく、仁済大学の博物館へと向かった。仁済大学を訪れるのはこれが初めてだ。金海方面行き急行バス(1004番)で 「지내동(チネドン)」 まで行き、そこで釜山市内バス(128-1番)に乗り換え、仁済大学校で下車した。
バス停のすぐ横が正門。仁済大学自体が小高い丘の上に位置しているが、正門を入るとさらにずっと上り坂が続く。急な斜面にキャンパスが広がっているのは、釜山にあるほとんどの大学と同じだ(唯一の例外が釜慶大)。
キャンパス内からは山々の景色も見え、釜山市内より空気もきれいな気がする。それにしても、毎日こんな急勾配の坂道を上がったり下りたりする大学生はなかなか大変だ。また、こんな坂にもかかわらず、けっこう高いヒールで通学している女子学生がけっこう多いのには驚きだ。
写真展が開かれているのは 「白麟済記念図書館」 の建物(▼)内にある、
「金学洙記念博物館」(▼)だ。入場無料。写真展のタイトルは 「KARABITO 日本人が見た韓国 1969~2010」。
館内には、写真展のタイトル通り藤本巧氏が1969年~2010年にかけて、韓国の風景・人物を撮影した写真の数々が展示されている。説明書きには、日本語が添えられているものもある。
写真のほかに、関連資料も展示されている。
つづく
Posted by dilbelau at 09:41│Comments(0)
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