2010年11月02日

来年からはどうなる??

同じく花火大会の安全対策についての、昨日の記事。以下、연합뉴스(連合ニュース)11月1日付記事・이종민記者より(写真も)。

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釜山警察庁は釜山世界花火祭りの安全性確保のために、観覧客の制限などの処置が必要だと見ており、釜山市と協議してさらに強化した安全対策を用意する方針だと、1日明らかにした。

釜山警察庁は、警備・交通など地方庁主務課長と南・海雲台署長、機動隊長など関連部署41名が参席する中、先月29日釜山世界花火祭りの事後評価会を開き、安全対策を論議した。

警察はこの席で、押し寄せる人出でポリスラインが力なく壊れ、広安里海水浴場と細い道路に最小限の非常通路や移動路が確保されていない点を、最も大きな問題点だと指摘した。

このため、砂浜や海岸道路側で観覧客が転ぶ事故など突発的な事故が発生した場合、警察や救助隊が全く手を回すことができない状況に置かれることもあり得ると憂慮された。

祭りが終わった後も、観覧客たちがいっぺんに広安里海水浴場出入り口側へ押し寄せ、事故が起こっても人の波のために警察や救助隊が現場へ到着することができないという問題点が現れた。

これを受けて警察は、行事会場内の観覧客が40万~50万人以上集まった場合、入場を遮断する法案を釜山市と協議する方針だ。

警察力も、今までの要所中心の配置ではなく、進入出通路ごとに配置し、観覧客の密集地域には現場を統制することができるぐらいの充分な人員を配置することにした。

観覧客の秩序維持のための安全放送も、充分ではなかったという指摘に従って、充分な安全放送と当時に安全放送が聞こえないところでは、メガフォンで人々を統制する法案も推進することにした。砂浜に用意されるVIP席は、無料観覧行事にVIP席を用意すること自体が問題で、違和感を募らせるだけだという指摘が多く、廃止の可否を市議で協議する方針だ。

釜山警察庁の関係者は 「釜山花火祭りを国際的な観光商品として発展させていくためには、たった1件の安全事故も発生しないということが重要だ。昨年2月に発生した화왕산(火旺山)のススキ野焼き行事(*)を教訓にして、花火祭りが事故なく行えるように万端の準備をしなければならない」 と述べた。

(*)2009年2月9日、慶尚南道・昌寧郡にある화왕산(火旺山)にて、陰暦正月15日のススキ野焼きの行事を行っていたとき、風にあおられて舞い上がった炎を避けようとした登山客が誤って墜落し、4名が死亡、10余名が負傷したという事故。

来年からはどうなる??

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どうやら来年の花火大会からは観覧客の人数制限など、今までになかった対策がなされるようだ。

今年は 「韓国訪問の年」 (2010~2012年)ということで、特に観光客の誘致に力を入れており、花火大会も250万人の訪問客を目標にしていると事前の記事で見かけた。

規模が大きければ大きいほどよい、訪れる客が多ければ多いほどよい、と規模拡大に力を入れるあまり、それに応じた安全対策を講じるのがおろそかになっていたということだろうか。

実際に、花火が終わって人々が一斉に歩き始めるときなど、あまりの人の多さに、もし何かあってもその場に警察や救急隊がすぐに到着するのは難しいだろうと感じる。

また万一、将棋倒しが起こったら・・・と考えていると、奇しくも同じく花火大会の後だった2001年の明石の歩道橋の事故を思い出した。

来年の花火大会の対策がどういうものになるのか、注目したいところである。


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