2010年10月08日
地下鉄内での大ゲンカ
去る10月4日、ソウルの地下鉄内で起きたある出来事が話題になっている。
以下、その出来事についての新聞記事。
(『朝鮮日報/朝鮮日報日本語版』 李恵云(イ・ヘウン)記者・10月5日付)
地下鉄の車内で、10代の女子学生が70代と思われる女性にぞんざいな言葉を使い、けんかをしているところを撮影した動画が 「地下鉄の無礼女」 というタイトルでインターネット上に広がり、騒動になっている。
4日にインターネットの検索サイトや動画投稿サイトにアップロードされた約1分40秒間の動画は、高齢の女性が女子学生に 「年寄りが何だって?」 と大声を上げる場面から始まる。この言葉に、女子学生は 「ったく・・・。あの言い方、何?」 と反発。女性は 「『こいつら』って何なの? 『こいつら』って」 (録画前に女子学生が言った言葉と推定される)としかりつけた。女子学生が 「何よ!」 と怒りだすと、女性は 「ん?あんたが脚を組んでいたときから・・・」 と言い返した。この現場に遭遇したというネットユーザーらは、「女子学生が脚を組んで座っていたところ、女性の服に泥が付き、けんかになった」 と当時の状況を説明する。
そして、女子学生が 「わたしに何をしろっていうのよ、あんた」 と叫ぶと、女性は 「わたしは(19)34年生まれだよ」 と言った。その後、女性は女子学生の体を強く押したり、髪を引っ張ったりしたため、女子学生は悲鳴を上げた。
女性は 「こんなふうに飛び掛かってくるとは思わなかったのか」 と怒りを爆発させた。悲鳴を上げた女子学生は携帯電話で 「わたし、韓国大っ嫌い」 と叫んだ後、動画を撮影していた人物に 「ユーチューブ(動画投稿サイト)にアップして」 と大声で叫んだ。動画には周囲の乗客が 「お年寄りも子供も(高齢の女性も女子学生も)同じだ」 「公共の場所で何してるんだ」 と言う場面もある。また、「我慢して」 という乗客の声に、女性は 「何だって?我慢しろだって?」 と叫んでいる。
動画は、女性がきまり悪そうに席を移動するところで終わっている。この動画はソウル地下鉄2号線の合井駅到着直前に撮影されたものと推定されている。動画を見たネットユーザーの一部は、「暴力を振るった女性にも間違いがあるが、年上の人に盾突いた女子学生の方が問題」 とコメントしているが、現場にいたというネットユーザーは 「女子学生が謝罪したのに、女性の方が先に(女子学生の)親のことを悪く言った」 と書き込んでいる。
このユーチューブの映像は、ケンカをしているおばあさんと女子学生を含めて、乗客全ての顔がそのまま写っている。そのこと自体も ”人権侵害だ” という声や、”全世界の人が見ることのできるユーチューブに、こんな映像をのせるなんて、国家の名誉のためにもすぐに削除してください” という声など、映像を投稿したこと自体を批判する声もたくさん寄せられていた。
この動画は、投稿されて5日ほど経った時点で再生回数が20万を超え、寄せられたコメントも370とかなりの反響を呼んでいる。
この動画を投稿した人は動画と共に、ケンカをしているおばあさんは普段からその路線に乗っていて、若い女性や学生にささいなことで揚げ足を取って悪口を言ったりすることで有名な人なので、注意してください、というコメントを書いている。
顔もばっちり映っているおばあさんのことをそのようにコメントするのも、これまた賛否両論いろいろありそうだが・・・。ユーチューブにこういう動画を投稿したことの是非は一旦置いておき、地下鉄内でのそのケンカの話を聞いて私が感じたことを少し書いてみたい。
私がこの話をはじめに聞いたのは、週に1回通っている韓国語・日本語の勉強会での場だった。その場での話では、「地下鉄内でおばあさんと女学生が取っ組み合いのケンカをしたというのが話題になっているが、もし私がその場にいたら、その女学生を引っぱたいてやる。事情がどうであれ、目上の者とそんなケンカをするなんて言語道断!!」 というのが、80代男性の意見だった。
私もその話だけを聞いたときには、儒教の教えが根深く浸透している韓国で、おばあさんと女学生が取っ組み合いのケンカをするなんて・・・と驚いた。韓国では女性同士でも相手の髪の毛をひっつかんだり、叩いたりと、ケンカをするときにはなかなか激しいようだ。しかし、自分よりはるかに年上の人と取っ組み合いのケンカをするとは、一体どういう事情があったのだろうと気になり、実際にはどういうふうだったのだろうと私もその映像を見てみた。
確かにかなり激しいケンカだ。しかし私が見る限りでは、”取っ組み合い” というより一方的におばあさんの方が女子学生に対して暴力をふるっている。最初は少し言葉で言い合っていたのが、間もなくまずおばあさんが女子学生を突き飛ばし、続いて髪の毛をつかんで引っ張りまわし、女子学生が悲鳴を上げてもやめようとしない。
そもそも、そのおばあさんに対する女子学生の言葉遣いが目上の人に対するものではなく、おばあさんがそれを咎めても女性学生が開き直って反省する態度を示さなかったことで、おばあさんはまさに ”怒り心頭に発する” 状態になったようだ。
しかし、おばあさんが暴力をふるい始めても、女子学生はさすがに手は出さずにされるがまま、抵抗しようとするだけだった、と私には見えた。
先に述べた80代男性の考えでは、「年寄りは何を言っても許される。だから、おかしくなったこの韓国社会を正しく変えていくには、年寄りの力が必要なんだ」 と。
その言葉に象徴されるように、韓国では年齢による絶対的な序列がある。言葉遣いからしてそうだ。日本では初対面の相手に年齢を聞くのは失礼だと考えるのが一般的だろうが、韓国では言葉遣いにも年長者に対するもの、同年者に対するもの、自分より年下の人に対するもの、とはっきりとした違いがある。
そのため、相手に対してどういう言葉遣いをすべきかを判断するためにも、韓国では初対面から相手の年齢を聞くことが珍しくない。(もともと、結婚しているかどうか、どんな仕事をしているか、子供は何人いるか・・・などなど、初対面の相手にプライベートな質問をすることが、日本ほどタブー視されていない韓国では、年齢を聞くのも名前を聞くのとそう大差ないととらえられているのかもしれないが)
さらに儒教の影響で、目上の人は敬わねばならないという風潮が非常に強いので(それでも昔よりは薄れてきたと聞くが)、今回の地下鉄の出来事のように、自分の孫ほどの年の子供に ”タメ口” を使われたとなると、それこそ頭から湯気が出るほど激怒するというのは、日本人の私にも想像できる。
しかし、そもそもその女子学生は、何故おばあさんにぞんざいな言葉遣いをしたのだろう。それが韓国では絶対的なタブーだと分かっていながら・・・。
上記記事中には、最初に女子学生の靴についていた泥が、おばあさんの服を汚してしまったことがケンカのそもそもの発端だったと書かれている。おそらく、おばあさんが服を汚されたことに対して、女子学生に何か文句を言ったのだろう。
しかし、それだけなら他人の服を汚してしまった自分が悪いのだから、女子学生も素直に謝っただろうに、そのおばあさんの注意の仕方か何かに気に入らないことがあり、またそういうことが今回が初めてではなかったことから、女子学生の方も ”またか・・・” と腹を立てたのではないだろうか、とも思う。
常日頃から、目上の人は敬いなさいと教えられ、また上記80代男性の意見に象徴されるように、高齢者にも ”自分たちは年長者なのだから、何をしても許される、何を言っても許される” と考える人も少なからずいるのかもしれない。実際におばあさんの言った 「わたしは(19)34年生まれだよ」 という言葉にも、そういうニュアンスが感じられる。そういう態度や声を見たり聞いたりするにつけ、女子学生はつくづくうんざりしていたのかもしれない。
それが、女子学生の 「韓国だいっきらい!!」 という叫びになったのではなかろうか。
年長者は若い人より経験も豊富で知恵もあり、敬うべき存在であるのは、韓国のみならず世界中どこでもそうだろう。しかしだからといって、年長者だからという理由だけで何をしてもよく何を言ってもよいというわけではないのも、これまた各国共通のことだろう。
年長者には絶対的な力があり、若い人はそれに無条件で従わねばならない、そんな傾向がある韓国が ”だいっきらい” だと彼女は言ったのだろう。
この出来事について、何人かの韓国人の友人に意見を聞いてみたところ、”最近の子供は勉強漬けで、態度が悪い子も多い”、”本当に(態度が)なってない子が多い”、”いくら女子学生の態度が気に入らなくても、まず口で言って聞かせないとダメ”、”何がどうであれ暴力はいけない”、”あんな態度では敬ってもらえるはずがない”、などなど・・・。
総合すると、おばあさんも女子学生も2人とも悪い、という結論に。
また私が意外だったのは、日本の小学校の 「道徳」 の時間のように、儒教の教えや社会生活を送る上での基本的なルールなどを教える時間が、韓国の小中学校でもあるのだろうと思ってたのに、最近ではそんなことは学校では教育しないのだ、ということだ。
いかにいい成績をとっていい学校に進学するか、成績一辺倒になっている今の学校ではそういうことは教えず、家庭によっては親が教える家庭もあるという程度だそうだ。
さらに、「韓国だいっきらい」 と言ったのは、もしかするとその女子学生がずっと韓国で育ったのではなく、一定の期間海外で暮らしていたのではないか、というのが韓国人の友人たちの推測だ。最近の韓国では、主に語学力を養うために小学生ぐらいから(母親同伴で)海外に留学するケースが珍しくない。(韓国の教育方針に賛同できず、海外で教育を受けさせるというケースもあるそうだが)
そういうふうにその女子学生も海外で暮らしていて、韓国に戻ってきたらこんな目に(?)遭い、こんな韓国なんて嫌いだと言っているのではないかと。
それはともかく、韓国のみならずどの国でも ”年長者は敬うべきだから敬う” のではなく、自然に敬う気持ちが態度にも表れてくる、というのが本当だと思うし、また年長者の方も年下の世代を導いていけるような ”徳” のようなものを備えていてこそ、敬われるのではないかと思う。
ユーチューブに投稿された映像は、顔が認識できないように修正したうえで、テレビニュースでも流されたのだそうだ。韓国人友人の1人は、そのニュースを見てこのことを知ったのだそう。テレビで取り上げられるほどの話題になったこの一件、私にとってもいろいろなことを考えさせられた一件だった。

以下、その出来事についての新聞記事。
(『朝鮮日報/朝鮮日報日本語版』 李恵云(イ・ヘウン)記者・10月5日付)
*****
70代女性と10代女子学生が地下鉄で大げんか
インターネット上で賛否両論
インターネット上で賛否両論
地下鉄の車内で、10代の女子学生が70代と思われる女性にぞんざいな言葉を使い、けんかをしているところを撮影した動画が 「地下鉄の無礼女」 というタイトルでインターネット上に広がり、騒動になっている。
4日にインターネットの検索サイトや動画投稿サイトにアップロードされた約1分40秒間の動画は、高齢の女性が女子学生に 「年寄りが何だって?」 と大声を上げる場面から始まる。この言葉に、女子学生は 「ったく・・・。あの言い方、何?」 と反発。女性は 「『こいつら』って何なの? 『こいつら』って」 (録画前に女子学生が言った言葉と推定される)としかりつけた。女子学生が 「何よ!」 と怒りだすと、女性は 「ん?あんたが脚を組んでいたときから・・・」 と言い返した。この現場に遭遇したというネットユーザーらは、「女子学生が脚を組んで座っていたところ、女性の服に泥が付き、けんかになった」 と当時の状況を説明する。
そして、女子学生が 「わたしに何をしろっていうのよ、あんた」 と叫ぶと、女性は 「わたしは(19)34年生まれだよ」 と言った。その後、女性は女子学生の体を強く押したり、髪を引っ張ったりしたため、女子学生は悲鳴を上げた。
女性は 「こんなふうに飛び掛かってくるとは思わなかったのか」 と怒りを爆発させた。悲鳴を上げた女子学生は携帯電話で 「わたし、韓国大っ嫌い」 と叫んだ後、動画を撮影していた人物に 「ユーチューブ(動画投稿サイト)にアップして」 と大声で叫んだ。動画には周囲の乗客が 「お年寄りも子供も(高齢の女性も女子学生も)同じだ」 「公共の場所で何してるんだ」 と言う場面もある。また、「我慢して」 という乗客の声に、女性は 「何だって?我慢しろだって?」 と叫んでいる。
動画は、女性がきまり悪そうに席を移動するところで終わっている。この動画はソウル地下鉄2号線の合井駅到着直前に撮影されたものと推定されている。動画を見たネットユーザーの一部は、「暴力を振るった女性にも間違いがあるが、年上の人に盾突いた女子学生の方が問題」 とコメントしているが、現場にいたというネットユーザーは 「女子学生が謝罪したのに、女性の方が先に(女子学生の)親のことを悪く言った」 と書き込んでいる。
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このユーチューブの映像は、ケンカをしているおばあさんと女子学生を含めて、乗客全ての顔がそのまま写っている。そのこと自体も ”人権侵害だ” という声や、”全世界の人が見ることのできるユーチューブに、こんな映像をのせるなんて、国家の名誉のためにもすぐに削除してください” という声など、映像を投稿したこと自体を批判する声もたくさん寄せられていた。
この動画は、投稿されて5日ほど経った時点で再生回数が20万を超え、寄せられたコメントも370とかなりの反響を呼んでいる。
この動画を投稿した人は動画と共に、ケンカをしているおばあさんは普段からその路線に乗っていて、若い女性や学生にささいなことで揚げ足を取って悪口を言ったりすることで有名な人なので、注意してください、というコメントを書いている。
顔もばっちり映っているおばあさんのことをそのようにコメントするのも、これまた賛否両論いろいろありそうだが・・・。ユーチューブにこういう動画を投稿したことの是非は一旦置いておき、地下鉄内でのそのケンカの話を聞いて私が感じたことを少し書いてみたい。
私がこの話をはじめに聞いたのは、週に1回通っている韓国語・日本語の勉強会での場だった。その場での話では、「地下鉄内でおばあさんと女学生が取っ組み合いのケンカをしたというのが話題になっているが、もし私がその場にいたら、その女学生を引っぱたいてやる。事情がどうであれ、目上の者とそんなケンカをするなんて言語道断!!」 というのが、80代男性の意見だった。
私もその話だけを聞いたときには、儒教の教えが根深く浸透している韓国で、おばあさんと女学生が取っ組み合いのケンカをするなんて・・・と驚いた。韓国では女性同士でも相手の髪の毛をひっつかんだり、叩いたりと、ケンカをするときにはなかなか激しいようだ。しかし、自分よりはるかに年上の人と取っ組み合いのケンカをするとは、一体どういう事情があったのだろうと気になり、実際にはどういうふうだったのだろうと私もその映像を見てみた。
確かにかなり激しいケンカだ。しかし私が見る限りでは、”取っ組み合い” というより一方的におばあさんの方が女子学生に対して暴力をふるっている。最初は少し言葉で言い合っていたのが、間もなくまずおばあさんが女子学生を突き飛ばし、続いて髪の毛をつかんで引っ張りまわし、女子学生が悲鳴を上げてもやめようとしない。
そもそも、そのおばあさんに対する女子学生の言葉遣いが目上の人に対するものではなく、おばあさんがそれを咎めても女性学生が開き直って反省する態度を示さなかったことで、おばあさんはまさに ”怒り心頭に発する” 状態になったようだ。
しかし、おばあさんが暴力をふるい始めても、女子学生はさすがに手は出さずにされるがまま、抵抗しようとするだけだった、と私には見えた。
先に述べた80代男性の考えでは、「年寄りは何を言っても許される。だから、おかしくなったこの韓国社会を正しく変えていくには、年寄りの力が必要なんだ」 と。
その言葉に象徴されるように、韓国では年齢による絶対的な序列がある。言葉遣いからしてそうだ。日本では初対面の相手に年齢を聞くのは失礼だと考えるのが一般的だろうが、韓国では言葉遣いにも年長者に対するもの、同年者に対するもの、自分より年下の人に対するもの、とはっきりとした違いがある。
そのため、相手に対してどういう言葉遣いをすべきかを判断するためにも、韓国では初対面から相手の年齢を聞くことが珍しくない。(もともと、結婚しているかどうか、どんな仕事をしているか、子供は何人いるか・・・などなど、初対面の相手にプライベートな質問をすることが、日本ほどタブー視されていない韓国では、年齢を聞くのも名前を聞くのとそう大差ないととらえられているのかもしれないが)
さらに儒教の影響で、目上の人は敬わねばならないという風潮が非常に強いので(それでも昔よりは薄れてきたと聞くが)、今回の地下鉄の出来事のように、自分の孫ほどの年の子供に ”タメ口” を使われたとなると、それこそ頭から湯気が出るほど激怒するというのは、日本人の私にも想像できる。
しかし、そもそもその女子学生は、何故おばあさんにぞんざいな言葉遣いをしたのだろう。それが韓国では絶対的なタブーだと分かっていながら・・・。
上記記事中には、最初に女子学生の靴についていた泥が、おばあさんの服を汚してしまったことがケンカのそもそもの発端だったと書かれている。おそらく、おばあさんが服を汚されたことに対して、女子学生に何か文句を言ったのだろう。
しかし、それだけなら他人の服を汚してしまった自分が悪いのだから、女子学生も素直に謝っただろうに、そのおばあさんの注意の仕方か何かに気に入らないことがあり、またそういうことが今回が初めてではなかったことから、女子学生の方も ”またか・・・” と腹を立てたのではないだろうか、とも思う。
常日頃から、目上の人は敬いなさいと教えられ、また上記80代男性の意見に象徴されるように、高齢者にも ”自分たちは年長者なのだから、何をしても許される、何を言っても許される” と考える人も少なからずいるのかもしれない。実際におばあさんの言った 「わたしは(19)34年生まれだよ」 という言葉にも、そういうニュアンスが感じられる。そういう態度や声を見たり聞いたりするにつけ、女子学生はつくづくうんざりしていたのかもしれない。
それが、女子学生の 「韓国だいっきらい!!」 という叫びになったのではなかろうか。
年長者は若い人より経験も豊富で知恵もあり、敬うべき存在であるのは、韓国のみならず世界中どこでもそうだろう。しかしだからといって、年長者だからという理由だけで何をしてもよく何を言ってもよいというわけではないのも、これまた各国共通のことだろう。
年長者には絶対的な力があり、若い人はそれに無条件で従わねばならない、そんな傾向がある韓国が ”だいっきらい” だと彼女は言ったのだろう。
この出来事について、何人かの韓国人の友人に意見を聞いてみたところ、”最近の子供は勉強漬けで、態度が悪い子も多い”、”本当に(態度が)なってない子が多い”、”いくら女子学生の態度が気に入らなくても、まず口で言って聞かせないとダメ”、”何がどうであれ暴力はいけない”、”あんな態度では敬ってもらえるはずがない”、などなど・・・。
総合すると、おばあさんも女子学生も2人とも悪い、という結論に。
また私が意外だったのは、日本の小学校の 「道徳」 の時間のように、儒教の教えや社会生活を送る上での基本的なルールなどを教える時間が、韓国の小中学校でもあるのだろうと思ってたのに、最近ではそんなことは学校では教育しないのだ、ということだ。
いかにいい成績をとっていい学校に進学するか、成績一辺倒になっている今の学校ではそういうことは教えず、家庭によっては親が教える家庭もあるという程度だそうだ。
さらに、「韓国だいっきらい」 と言ったのは、もしかするとその女子学生がずっと韓国で育ったのではなく、一定の期間海外で暮らしていたのではないか、というのが韓国人の友人たちの推測だ。最近の韓国では、主に語学力を養うために小学生ぐらいから(母親同伴で)海外に留学するケースが珍しくない。(韓国の教育方針に賛同できず、海外で教育を受けさせるというケースもあるそうだが)
そういうふうにその女子学生も海外で暮らしていて、韓国に戻ってきたらこんな目に(?)遭い、こんな韓国なんて嫌いだと言っているのではないかと。
それはともかく、韓国のみならずどの国でも ”年長者は敬うべきだから敬う” のではなく、自然に敬う気持ちが態度にも表れてくる、というのが本当だと思うし、また年長者の方も年下の世代を導いていけるような ”徳” のようなものを備えていてこそ、敬われるのではないかと思う。
ユーチューブに投稿された映像は、顔が認識できないように修正したうえで、テレビニュースでも流されたのだそうだ。韓国人友人の1人は、そのニュースを見てこのことを知ったのだそう。テレビで取り上げられるほどの話題になったこの一件、私にとってもいろいろなことを考えさせられた一件だった。

Posted by dilbelau at 21:04│Comments(2)
│その他いろいろ
この記事へのコメント
いやー、、、実に韓国らしい出来事で、、イヤハヤであります。
現場に自分がいなくても、このときの状況が手に取るようにわかる気がします。
私は韓国で、<滞在>ではなく、、韓国で<生活>をはじめて、韓国と韓国人に対して驚いたことが幾つーもあります。
それはどうしても、私の知っている平均的な日本人や、平均的なアメリカ人と比較してしまうからそうなのだと思います。
(もちろん、日本にもアメリカにも変な奴は沢山いますから、、)
私の住んでいる地域の子供の中には、礼儀正しい子も中にはいます。
でも、ほとんどの子供達は 親からしつけらしい<しつけ>は受けておらず、甘やかされ放題、、。。
親も子供も他人に迷惑をかけようが<知らん顔>が実に多いです。
当然、子供を持つ親も しつけらしい<躾>を受けて大人になっていないので、当然のことかもしれない、、と呆れるしかありません。
勉強、勉強が優先で 人としての<マナー>や<心>が育つ教育がなされていないのも 理由のひとつでしょうね。。。
もしその女子学生がホントに<韓国なんか大っ嫌い>と叫んだのであれば、案外まともな神経してるかナ?、、ちょっと言いすぎかもしれないけれど。。。
でも、私のまわりには、いい人も一杯いるので幸せです。
現場に自分がいなくても、このときの状況が手に取るようにわかる気がします。
私は韓国で、<滞在>ではなく、、韓国で<生活>をはじめて、韓国と韓国人に対して驚いたことが幾つーもあります。
それはどうしても、私の知っている平均的な日本人や、平均的なアメリカ人と比較してしまうからそうなのだと思います。
(もちろん、日本にもアメリカにも変な奴は沢山いますから、、)
私の住んでいる地域の子供の中には、礼儀正しい子も中にはいます。
でも、ほとんどの子供達は 親からしつけらしい<しつけ>は受けておらず、甘やかされ放題、、。。
親も子供も他人に迷惑をかけようが<知らん顔>が実に多いです。
当然、子供を持つ親も しつけらしい<躾>を受けて大人になっていないので、当然のことかもしれない、、と呆れるしかありません。
勉強、勉強が優先で 人としての<マナー>や<心>が育つ教育がなされていないのも 理由のひとつでしょうね。。。
もしその女子学生がホントに<韓国なんか大っ嫌い>と叫んだのであれば、案外まともな神経してるかナ?、、ちょっと言いすぎかもしれないけれど。。。
でも、私のまわりには、いい人も一杯いるので幸せです。
Posted by 金海のおじさん at 2010年10月09日 16:16
金海のおじさん さま
”勉強、勉強が優先で 人としての<マナー>や<心>が育つ教育がなされていない・・・”
まさにおっしゃる通りで、そういう教育は後回しにされているのでしょうね。
いい人もいれば、首を傾げたくなるような人もいるのはどこの国でも同じでしょうね。でも私も同じく、周りの人に恵まれているので幸せだとつくづく思います。
”勉強、勉強が優先で 人としての<マナー>や<心>が育つ教育がなされていない・・・”
まさにおっしゃる通りで、そういう教育は後回しにされているのでしょうね。
いい人もいれば、首を傾げたくなるような人もいるのはどこの国でも同じでしょうね。でも私も同じく、周りの人に恵まれているので幸せだとつくづく思います。
Posted by dilbelau
at 2010年10月09日 17:48
