2010年04月17日

'10.4.17(土)バラと眠る

「朝は冷え込むものの日中は暖かくなります。1日の中での気温差が激しいので、体調管理にお気をつけください。」

ここ数日、天気予報でそんな言葉をよく耳にする。
天気予報どおり、日中はよく晴れて春らしい陽気になった先日、久しぶりにUN記念公園を訪れてみた。

1950~1953年の朝鮮戦争のときに、国連軍として参戦し戦死した兵士たちのお墓や慰霊塔、追悼碑、記念館などがある広い公園だ。

10.4.17(土)バラと眠る

10.4.17(土)バラと眠る

端正に刈り込まれた緑の横にはそれぞれ碑があり、その下に眠っている兵士たちの氏名・国名や亡くなった日などが刻まれている。ここに埋葬されているのは、イギリス・トルコ・カナダ・オーストラリア・オランダ・フランス・韓国・アメリカ・ニュージーランド・南アフリカ共和国・ノルウェーからの国連軍兵士たち、そして11名の非戦闘要員と4名の無名勇士の、合計2,300名。

10.4.17(土)バラと眠る

碑の横には小さなバラの木が植えられており、バラの季節になると色とりどりのバラが戦死した兵士たちの霊を慰めるかのように、美しく咲き乱れる。

10.4.17(土)バラと眠る

この墓地のそばには、清い水が流れている1筋の細い水路がある。
その名も 「DAUNT水路」。

10.4.17(土)バラと眠る

1951年11月6日、わずか17歳で戦死したオーストラリア人兵士 JP DAUNT 氏の名前をとった水路。彼は、ここUN墓地に眠る兵士たちの中で最年少なのだそうだ。

その水路を流れている水には何匹かの金魚が放たれており、無邪気に泳ぐその姿は、戦争とはまるで対照的な感じがして印象的だった。

墓地の向こうに見えている山は、山肌が桜の淡いピンク色で覆われている。平地ではもうほとんどが葉桜になってしまった桜だが、山の上の方ではまだまだきれいに咲いているようだ。

10.4.17(土)バラと眠る

つづく


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