Busan nikki 1 (2008～2013)

先日、夫とミュージカル 『MOZART』 を観に行った。会場は釜山文化会館 大劇場。会場を訪れている人の多くが女性。男性は2割ほどしかいなかったのではないだろうか。ホール脇には、主な出演者（韓国人）の写真がパネルになって飾られており、その前で一緒に写真におさまっている女性ファンの姿も見られた。


















パンフレット売り場の前（↓）。



2階席の様子までは見に行っていないが、1階席はほぼ満席。モーツァルトという誰しもが知っている人物をテーマにしたミュージカルで、しかも舞台俳優たちが韓国人なので歌や台詞も全て韓国語で聞けるということも人気の一つかもしれない。

幼い子供の頃から、ずば抜けたピアノや音楽の才能を持っていたモーツァルト。
この日のミュージカルも、その子供時代の頃のある場面から始まった。やがて大人になり、いろいろな葛藤に悩みながら人生を歩んでいく彼の姿を、途中休憩をはさんで約3時間にわたって描いていた。

舞台俳優（歌手？）たちの見事な歌唱力や、豪華絢爛の衣装に魅せられながらのあっという間の3時間。歌唱力もさることながら、よくもあれだけの歌や台詞を、一度も間違わずに忘れずにいられるものだと感心する。

やがて全幕が終わり、役者たちが舞台に勢ぞろいして挨拶を始めると、観客たちは一斉に立ち上がりステージの上の役者たちの写真を撮り始める。写真撮影は禁止だと言っていたのに、やけに立派な望遠レンズつきのカメラを持った人が目立つと思っていたら、このタイミングでなら写真が撮れると見越してのことだったのだ。

それまでは、開演前や休憩時間に、ステージに下りている 「MOZART」 のロゴ入りの幕を撮ろうとしている人にも、写真撮影は禁止ですと厳しく注意して回っていた係員たちも、みんなが一斉に撮り始めるのでもはや制するのは諦めた様子。ならばと私も撮らせてもらった。





中央の男性が本日のモーツァルト役（モーツァルト役は全部で3人いる）。隣が、モーツァルトの子供時代の役。
この男の子は演出上、ほぼ常にステージ上にいて頑張っていた。



中央の女性はオペラ歌手なのだろうか、特に素晴らしい歌唱力だった。



やがて幕が下り、会場の外に出る。6時でもまだ明るい。随分日が長くなったものだと実感する。会場付近では、興奮冷めやらぬといった様子の観客たちが余韻を楽しんでいる。中には、先ほど撮影した舞台俳優の写真（デジカメ画面）を見せ合っている女性たちも。

目も耳も楽しませてもらった3時間だった。