2009年06月06日

'09.6.6(土)3無3親運動とは??

昨日海雲台へ行ったとき、信号待ちをしていてふとこんな標識が目にとまった。

09.6.6(土)3無3親運動とは??

3無3親 특화 거리구역』 という数字・漢字・ハングルまじるの見慣れない標識。
手持ちの電子辞書で調べてみても分からないので、帰宅後インターネットで調べてみると…

あった、あった。

3無3親とは、

・おかずの使いまわし」、「・原産地虚偽表示」、「・化学調味料」
・環境」、「・人間」、「・健康」 (親=親しむ / 優しいの意)

の略だそうで、

今年の4月に海雲台区の区長 배덕광氏が打ち出した、「海雲台の食べ物を安心して召し上がってください」 というキャンペーン。

釜山でも有数の観光地 海雲台。
中でも特に多くの観光客が訪れる、 「애향(愛郷)길」 という名の飲食店の多い通り(パラダイスホテル~スポンジ)を、上記の「3無3親」 運動の特化区域に定めたのだそうだ。

韓国の食堂ではどこでも出てくる、数多くの반찬(パンチャン=小皿のおかず)。
韓国ではもともとパンチャンは 「全部食べる」 というよりは、好きなものを好きなだけ食べ、余ったらそのまま残す、という習慣がある。

客が食べ残したパンチャンは、そのまま生ゴミとして廃棄処分されるらしいのだが、中には客が手をつけていないおかずは、次の客にまた出す(使い回す)店も中にはあるようだとは聞いていた。

食べ物を無駄に捨てるのはもったいないし、食べ物を粗末にしているようだし…、

かといって、使い回しするのは衛生上よろしくないし…、

という問題は、以前から議論されている。

中にはこれらの問題を解決すべく、パンチャンをセルフサービスにしている店も出てきている。
残さずに食べきれるだけの量を、各自でとって食べてください、というもの。

これはなかなかいいアイデアだと思うが、「食べきれないほどのたくさんの料理でもてなす」 のがよいとされてきた韓国の食文化は、そう簡単には変えられないようだ。テーブルに乗り切らないほど、たくさんの料理が並んでいないと寂しい、と感じる韓国人は今でも多いと聞く。

食べ物を無駄にすることなく、かつ安全でおいしい食事を安心して楽しむことができるような、そういう食文化への転換期に来ているのかもしれない。


同じカテゴリー(海雲台)の記事
尾浦(ミポ)の坂道
尾浦(ミポ)の坂道(2013-02-01 09:19)

雨を見たかい
雨を見たかい(2013-01-30 08:49)

海雲台が昔の姿に
海雲台が昔の姿に(2012-03-22 21:22)

海雲台
海雲台(2011-04-13 21:03)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
'09.6.6(土)3無3親運動とは??
    コメント(0)