Busan nikki 1 (2008～2013)

昨日行われた 『大学修学能力試験』 から一夜明けた今朝。テレビではまだまだ大きく取り上げられている。



試験を終えた受験生にインタビューした様子や、試験が終わって「12年」の重圧からやっと解放され、カラオケやコンサートやスポーツ大会で大はしゃぎしている様子など。（写真は同級生同士でカラオケを楽しんでいるところをインタビューした様子）



受験生の感想では、今年の試験は語学の問題が少し難しかったと答えている学生が多かったようだ。
さて、この結果をもとに、受験生たちは最終的な進学希望大学・学部を決定することになる。

昨日のゲスト授業の学生たちによると、『大学修学能力試験』 が終わったことは一つの区切りにはなり、ひとまずの重圧からは解放される。しかし晴れて大学に入学しても、今度はいい成績（A＋）をできるだけたくさん得るために、卒業するまで（就職先が決まるまで）は、引き続き勉強勉強の日々が待っているという。

大学で自分が学びたいことのために勉強するというよりは、何よりもいい成績をおさめるため、いい成績をおさめて一流企業に就職するために勉強している、という風潮があるように私には見える。

ゲスト授業の学生は、こうも言っていた。
「日本は経済大国ですから就職することがそんなに難しくないけど、韓国では本当に難しいんです。」

就職することが難しいかどうかは、単に数字の上で比較できるものでもないし、難しいと感じるかどうかは主観も入ってくるので何とも言い難かったが、この言葉がまさにその学生の本音なのだろう。
また、その学生の言葉を聞いて、他の3人の学生もうなずいていたところを見ると、そう思っている学生は多いのかもしれない。

大学時代は、本来は学ぶことに専念できる貴重な期間だと思うが、韓国の実情はそうではないらしい。
少し前に読んでいた 『MASTER KEATON』 の、太一・キートンの尊敬する恩師のように、「学ぶ楽しみ」を味わえてこその大学だと思うのだが…。

いつか韓国の大学も、「就職のための準備場所」ではなく、「学ぶ楽しみを味わう場」となればいいなと願う。