きな粉がサンドされた雪氷
ウムシギヤギ定食をおいしくいただいて、Fさんと私はお茶でも飲みましょうと店を出た。向かったのはすぐ近くにある 「시루(シル)」 というお餅カフェ。ドリンクの種類も多いのでちょうどいいかなと思って向かったのだが、店先のパッピンスの写真が目にとまり、お茶ではなくパッピンスをいただくことにした。
この店は以前からお客さんがけっこう入っていたが、この夏ぐらいからまさに人気大爆発といった感じ。週末ともなると、いつも店の前に長い行列ができている。秋らしくなってくるにつれパッピンス目当ての客が若干減ってきたのか、行列の長さは若干短くなったかなという印象だが、それでも店内はいつも賑わっている。
この日も店内はちょうど満席だったが、5分ほど待つと席が空いた。私たちはこの店の人気メニュー 「뚝배기 빙수」(トゥッペギ ピンス・小5,000w)を注文。文字通り、뚝배기(トゥッペギ=土鍋)に入っている。
氷の上には、たっぷりのあんこ・アーモンドスライス・コーンフレーク(?)・サイコロ状の인절미(インジョルミ)などがトッピングされている。
この店の氷は牛乳を凍らしてかいたものでキメがとても細かく、ふわふわのパウダースノーのようだ。この店の若き女性社長さんは、この氷のことを 「雪氷(ゆきごおり)です」 と日本語で説明してくれたことがある。社長さんは以前、日本で製菓・製パン関連の勉強をしていたそうだ。その時の経験を生かし、韓国の伝統的なデザートを使ってフュージョンデザートを作りたいと研究を重ね、この店をオープンさせたそう。
社長さんは半年ほど前に、南浦洞(ナンポドン)の光復路(クァンボンノ)沿いに 「
설빙(ソルビン)」 というデザートカフェもオープンさせ、最近はもっぱらそちらの店舗にいらっしゃるようだ。こちらではお見かけしない。
かき氷を食べながら、Fさんが 「氷の中にもきな粉がサンドされているのね」 とおっしゃるのでよく見てみると、その通り(▼)。これまで何度かこのかき氷を食べたが、気が付かなかった。
ふわふわの氷と、トッピングされているあんこやアーモンドなどのバランスもよく、大変おいしくいただいた。店を出るとこの通り、また列ができ始めていた。
떡카페 시루(トッカペ シル)
釜山市水営区南川洞6-16
(051) 628-2083
定休日:日曜日
さて、「シル」 を後にしてFさんと私は最寄駅でお別れ。また地元のおいしいかりんとをお土産にいただいた。「今回は詰め合わせにしたの」 とおっしゃっていたので、帰宅後早速開けてみると、5袋全部種類の違うお菓子が入っていた。どれもおいしく、それぞれに違った味わいが楽しめて嬉しい。Fさん、いつもありがとうございます。また次回お目にかかるのを楽しみにしています。
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