真心いっぱいの鶏粥

dilbelau

2013年08月14日 08:32

ご近所に住む韓国人の友人ご夫妻は、いつも私たちのことを気にかけてくれ、何かとよくしてくださる。友人といっても70~80歳代の人生の大先輩だ。

ご自宅にも何度か招いてもらっておいしい手料理をご馳走になったり、手作りのお餅やケーキをいただいたり。つい先日も、共通の日本人の友人一家が近々帰国することになったので、送別の意味も込めた夕食の席に招いていただいたばかりだ。プルコギやチャプチェ、ジョン、鶏と野菜の煮物、スープなど数々のおいしい料理をご馳走になった。

その数日後の夕方、「닭죽(タッチュッ)」 をたくさん作ったから少しおすそ分けしようと思って。夕飯にちょうどいいと思うんだけど、今ちょっと出てこれる?」 と、その友人から電話があった。タッチュッは鶏肉を使ったお粥のことだ。

喜んでいただきに向かう。こうやって何かいただくときはいつも、お互いが住むアパートの棟の中間あたりで待ち合わせるの恒例となっている。夫と2人で食べるのにちょうどよさそうな量をお鍋に入れて持ってきてくださった。

数日前が초복(初伏=チョボク)(今年は7月13日)だったため、それに合わせて作られたのだそう。

「この前、銀行で、外国産の高級な塩だってもらったのがあったから、それ使ってみたら香りもちょっと違うのね。おいしいかどうか分からないけど、ちょっと温めて食べてね。あ、鍋は空のまま返してくれたらいいから。何か入れて返そうなんて思わなくていいからね。わざわざ作ったんじゃなくて、たくさんできたからおすそ分けしてるだけだから」。

鍋を空のまま返すようにという部分は、何度も強調しておっしゃっていた。

ちょうど、そろそろ夕食の準備に取り掛かろうと思っていたところだったので、とてもいいタイミングでいただき、ありがたかった。

早速温めて夫といただいた。細かく裂いた鶏肉の他に野菜も入っている。外国産の塩というのはクレイジーソルトのことのようだ。ハーブやコショウなどの香りがきいていて、とてもおいしかった。ご馳走さまでした。



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