「綱渡り」公演 23

dilbelau

2012年05月09日 13:03

つづき

いよいよ、夫も私も楽しみにしていた 「줄타기」(チュルタギ=綱渡り)公演の始まり。1976年に韓国の重要無形文化財第58号に指定され、2011年11月にはユネスコ人類無形文化遺産に指定されたのだそうだ。

メインステージ前には、地面から2mほどの高さのところに綱が1本渡されている。白い衣装を身につけた男性が2人登場。ステージ上では伝統楽器が演奏されている。





右が綱渡りをする김대균(キム・テギュン)さん(46)(▼)。左の男性は、キム・テギュンさんの話に相槌を打ったり、歌や舞で場を盛り上げたりという、相方のような役割をしていた。



まずは挨拶。この日の前日、강원도(カンウォンド=江原道)でも公演を行ってきたそうだ。9歳のときから綱渡りを始め、もう30年以上になるそうだ。



綱渡りを始める前に、綱の下に用意された簡易のお供え台でお祈りをする。相方からマッコルリを注いでもらう(▼)。



注がれたマッコルリは飲まずにお供えの台に置き、お祈りが始まる。綱渡りの師として仰いでいる歴代の先生の名をとなえ、公演の無事を祈る。



公演の前には毎回こうやってお祈りするのだろう。



お祈りが終わると先ほどのマッコルリを、綱を支えている4本の柱にかける。お清めの意味や、公演の無事を祈願する意味が込められているのだろう。



お祈りの儀式が終わると、お供えしてあったリンゴをお下がりとして観客に配っていた(▼)。



次に、キム・テギュンさんと相方の男性との言葉の掛け合いが始まり、やがてステージ上の楽器の演奏に合わせて歌と舞へと続いて行く(▼)。



つづく

関連記事