白いメウンタン 5
つづき
辺りを歩いてみて、昼食を食べる店はこの店に決めた。「15번지식당(15番地食堂)」 という名前のウナギ焼き専門店。店といっても、この建物中は調理場のみ(▼)。客が食べるスペースは別にある。
店先の囲いの中では、おばさんが練炭でウナギを焼いていた(▼)。ここだけでなく、あちこちの店でウナギを焼いているので、香ばしい香りが辺りに漂っていた。
店の向かいにあるこの小屋でも食べられるが(▼)、このときは他の客がたくさん入っているからと、この小屋の裏手にある別の建物に案内された。
案内されたのはこちらのプレハブ小屋(▼)。
小屋の中はシンプルなつくり。ストーブが1台置いてあったが、この日は日差しがたっぷり差し込んで、ストーブをつけなくても寒くなかった。
もともとウナギ焼き専門店なのだが、韓国のウナギ料理は焼き方の違いなのか、正直あまり口に合わない。パリッとした香ばしさが感じられず、生臭さが気になる。なので、私たちは매운탕(メウンタン=6,000w)を注文。
もともとメウンタンは魚のアラを使った辛いスープ。おばさんに聞いたところ、この店のメウンタンはけっこう辛いようだったので、辛さ控え目にしてくださいと頼んだ。すると 「하얗게 해드릴까요?」 と。直訳すると 「白いスープにしましょうか?」。コチュジャンなど辛いものを使った真っ赤なスープに対し、コチュジャンなどを使わず “白い” スープにしましょうか?」 ということだ。
そういえば昔、もとお隣さんだったオンニが 「日本の料理はどうしてみんな白いの(赤くないの)?」 と私に聞いたことがあり、答えに困ったことがあったのを思い出した。
こちらがその 「白いメウンタン」(▼)。
魚のアラと身、豆腐、野菜、수제비(スジェビ=すいとん)などがたっぷり入っている。魚のアラからいいダシが出たスープは絶品。思わずうなってしまうほどのおいしさだ。
魚はカレイだろうか。後でおばさんに聞いてみたが 「さぁ、いろいろ入れたから何の魚だか分らないわ」 との答え。
スジェビもぷりぷり・もちもちして美味(▼)。
付け合わせのおかず類(▼)。
大変おいしくいただいた。
15번지식당(15番地食堂)
釜山市機張郡日光面理川里412
(051) 721-0096
つづく
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