エコトピア
久しぶりに夫と近くの목욕탕(沐浴湯=モギョクタン)へ。日本でいう銭湯だ。チムジルバンのある大規模な銭湯とは違い、湯船がいくつかと小さなサウナが1つか2つある程度の小さな銭湯。料金もチムジルバン併設の銭湯より安く、庶民的な雰囲気。
私たちが住んでいるアパートは築30年ぐらいと古いためか、毎年ボイラーの点検時には半月ほど湯が出なくなる。毎年、湯が出なくても支障の少ない暑い夏場を選んで点検してくれているのだが、真夏とはいえ全く加温していない水でシャワーを浴びるのはなかなか辛い。
毎年のことなので冷たい水でシャワーを浴びることにもだんだん慣れてきたが、心臓の弱い人にはおすすめできないなと思うほど、けっこう刺激が強い。かといって毎日銭湯に通うのも面倒なので、毎年お湯が出ない期間中、何度かだけ銭湯に行くのだ。
この日向かったのは夫の同僚が 「湯が清潔で気持ちよい」 とすすめてくれた銭湯。実際、お湯がきれいで気持ちよく入浴できた。ところが、男湯では大変なことが起きたらしい。
なんと、浴室の天井のパネルの一部が突如落下してきたのだそうだ。パネルを固定していたネジが金属製だったため、長年の湿気で錆びてボロボロになってしまっていたらしい。幸い、大きなケガをした人はなかったようだが、一歩間違えば大惨事だっただろう。
さて、お風呂でさっぱりした後は、そこからほど近い 「에코토피아(エコトピア)」 という食堂で夕食を。この食堂は店名の脇に 「小さな革命家のための小さな食堂」 というフレーズがついているように、いろいろなことにこだわりを持って経営している店。
店を紹介するチラシによると 「エコトピアは生態的理想郷を夢見る空間です。より美しい世界を作っていく今日の小さな革命家に、良い食べ物を提供する小さな食堂です」。
また 「エコトピアは菜食・有機農・国内産の材料を使って料理する食堂です。生命と平等、共同体と正義を実践するための倫理的な運動です」。
「エコトピアは食べ残しをしない食堂です。米一粒の中に宇宙が入っていることを知っているので、一粒の小さな種もむやみに捨てることはできません」。
「エコトピアの全ての収益金は地球のために使います。宇宙の秘密は与えること(giving)にあります。共生の命を実践できる分かち合いの教育と生態運動に使い、さらに多くの種をまこうと思います」。
このような理念を持って経営している食堂 「エコトピア」。食事のメニューはカレーライス・ピビムパ・ラーメン。他にコーヒーや紅茶、レモネードなどの飲み物やパイ・アイスクリーム・マフィン・スコーンなどのデザートもある。私たちは 「エコカレー」(5,000w)を注文。
一口大に切ったジャガイモとニンジンが1切れずつ。他の具材(野菜・キノコ)は細かく刻んである。肉や海鮮物などは入っていない。まずまずおいしいが、かなりおなかが空いているときに食べると物足りなく感じるかもしれない。
この食堂は 「インディゴ書院」 という書店が経営している。食堂の近くにはその書店があり、個性的な書籍もたくさん並ぶ。
에코토피아(エコトピア)
釜山市水営区南川1洞20-7
(051) 628-2802
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