『チング』 の舞台 5

dilbelau

2011年01月16日 16:11

つづき





教会の後ろには高い塔。近くで見ると、やはり ”セットの建物” という雰囲気が何となく伝わってくる。



私たちが訪れたとき、他に中年夫婦と若い女性が1人いた。若い女性は撮影に使われたベンチに座り、ケータイで自分の写真を撮っていた。韓国では(日本でも?)よく見る光景だ。

しばし美しい風景を楽しんだ後、セットの教会を後にした。この場所からもう少し南の方にある대변(大辺)にも、大きな港がある。機張ワカメとカタクチイワシの刺身で有名な漁港で、付近には刺身屋もたくさんある。

その大辺港一帯では毎年4~5月に、機張イワシ祭りが盛大に開かれる。昔の漁夫たちが着ていた白い韓服を身につけた漁師たちのパレードあり、新鮮でおいしいイワシの飲食・試食コーナーあり、また夕方には音楽祭もありと賑やかに行われるそうだ。

また大辺港は、チャン・ドンゴン、ユ・オソン主演の映画 「チング-友へ-」 (2001年)の舞台ともなった場所。映画の中でチャン・ドンゴンが幼い頃泳いだ灯台のある海辺で、煙草を吸いながら過去を回想した場所がその大辺港なのだそうだ。

大辺港まで足を伸ばすこともできなくはなかったが、日が傾きかけ冷え込んできていたので、この日はそのまま家路につくことにした。マウルバス(6番)が走っている道路まで上がると、何とも素朴なバス停が。時刻表も貼ってあるが、1時間に1~2本程度。



バス停付近は住宅が並んでいたが、人気はなくひっそり静まっていた。漁師たちが住んでいるのだろうか。



次のバスが来るまで随分時間があったので、通りかかったタクシーに乗って機張バスターミナルまで戻った。そこからは1003番の高速バスで家の近所まで一本。

おいしいカニと楽しいおしゃべり、そしてきれいな空気と美しい風景など、機張(キジャン)を満喫したいい一日だった。


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