列車に揺られて機張市場 2
つづき
ポハン行きの列車は東海岸沿いを北に向かって走るので、進行方向右側の窓からは海が見える。日本海(韓国では東海=トンヘ)だ。
隣に座った中年男女の4人組は、お互い向かい合って座れるようにシートを回転させ、列車が出発すると早速それぞれのカバンからみかんやお菓子を出して食べていた。
海雲台から機張までの所要時間は約15分。出発してほどなくすると、송정(松亭=ソンジョン)の海水浴場が見えてくる。松亭駅で停車し、出発したと思ったらあっという間にキジャン駅に到着だ。
キジャンの駅でも改札に駅員はおらず、切符を回収するわけでも確認するわけでもない。本当におおらかだ。
駅舎を出てまっすぐに伸びている道を直進。10分ほど進むと右手に기장시장(機張市場)のアーケードが見えてくる。海産物で有名な大きな市場だ。
露天の市場なので当然寒い。一斗缶で火を焚いて暖をとる人の姿も。
アーケードをくぐると見渡す限り海産物を売る屋台だ。
チャガルチ市場同様、ここでも売っているのは女性ばかりだ。こちらは有名なキジャンのワカメ(▼)。
体のそばに、小さな電気ストーブを置いて作業するおばさん(▼)。この露天でじっと座って商売するのは、想像以上の寒さだろう。
美しく輝く太刀魚(▼)。
つづく
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