コロッケカレー

dilbelau

2010年12月09日 21:19

仁済大学内の金学洙記念博物館で、写真家・藤本巧氏の写真展 「KARABITO 日本人が見た韓国 1969~2010」 を堪能し、大学を後にする。ちょうどお昼どきでおなかが空いていたので、その辺りで何か食べて帰ろうと少し歩いてみる。やはり大学の近くなので賑やかだ。

ある建物の前に出ていた看板の 「일본 카레(日本のカレー)」 という文字と、日本語で書かれた 「おいしいよ」 という文字が目にとまった。日本式のカレーを出すレストランは、日本式ラーメンの店と同じくそう珍しくはない。店によって味はさまざまだが、さてこの店のカレーはいかに。店の入り口のある2階へと上がってみた。

女の子が好みそうなこじゃれた雰囲気の店内。





「健康一番」 などと日本語が書かれた絵が壁にかけられていたり、日本人形風の置物が飾られていたり。仁済大学の学生らしき若い人たちが数組入っていた。





カレー専門店らしく、卵をトッピングした卵カレーや、コロッケカレー、唐揚げカレーなどのメニューが並ぶ。その他、たこ焼きやうどん・カレーうどんなども。私はコロッケカレー(5,400w)を注文。ランチタイムはサービスでもれなくコーラがついてくるそうだ。

カレーは 「普通の味」 と 「辛い味」 がありますが、と女性店員さん。「辛い味」 は相当辛いのかと尋ねる私に、「まあたいていの方はおいしく召し上がっていかれます」 との返答。一瞬 「辛い味」 にしてみようかと思ったが、いやいや待て待て。これでいつも失敗しているではないかと、学習能力を発揮して 「普通の味」 にした。韓国人の ”それほど辛くない” が、私にとっては ”泣けてくるほど辛い” ということが今までに何度あったことか・・・。

まず持ってきてくれたのはお箸とスプーンのセットなのだが、このスプーン、さじの部分に顔が描いてある(もともとそういうデザインのスプーンらしい)。



続いて、キムチ・ピクルスとお味噌汁。韓国では ”日本式” の料理とあらば、カレーライスにもお味噌汁がついてくることが多い。日本人にとってはミスマッチングだが、こちらでは日本食というのはそういうイメージなのだろう。また逆に ”日本式” の料理でも、必ずキムチはついてくる。これだけは日本食だろうが絶対に外せないのだろう。



さて、いよいよコロッケカレーの登場だ。小さめのコロッケが2つトッピングされている。



ルーは日本のカレーの味そのものだ。日本で言う 「中辛」 ぐらいだろうか。やはり 「普通の味」 にしておいてよかった。具はほとんどない。長時間煮込んで溶け込んでいるタイプだろうか。味はけっこうおいしいのだが、具がないため好みが分かれるところかもしれない。

コロッケは・・・。コロッケっぽくはあるのだが、中身がほぼジャガイモのみのようでミンチは使っていないようだ。そのため味が薄い。外はカリッと中はふんわりと上手に揚がっているだけに、惜しい。これでミンチも混ぜれば、ほぼ日本のコロッケになるだろう。



食べていると、隣の席に大学生らしき男女が。何を注文したのだろうとさりげなく見てみると、エビフライが2匹トッピングされたカレーだった。おいしそうだ。私はメニューで見落としていたようだ。

まずまずおいしくいただいて、レジへ。調理しているのは日本人かと尋ねると、日本で料理を勉強してきた韓国人ですと。なるほど。レジのカウンターには、思いがけず日本の駄菓子とラムネ。「うまい棒」 は1本500w、ラムネは1本3,000wで販売していた。



店の名前は 「하레(はれ)」。その隣に日本語で 「きょうも」 と書かれているので、「今日も晴れ」 ということのようだが、「きょうも」 の 「も」 の縦線が妙なところで切れているため、はじめは何と書いてあるのか分からなかった。もらったレシートを見ると、ハングルで 「쿄우모하게」 (今日も晴れ)と書いてあった。





쿄우모하게(今日も晴れ)
金海市漁防洞459-12
(055) 333-0210
仁済大学正門に向かって左側へ歩くとすぐ。

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