황남빵と경주빵

先日、夫の25年来の友人Hさんが釜山に遊びに来られた。その方は昔から韓国へは何度も旅行されており、昨年にも一度釜山へ遊びに来られた。今回は、日本からソウルへ入り、ソウルから慶州経由で釜山の我が家へと遊びに来られた。

Hさんが慶州を訪れた日は釜山では雨が降っていたが、幸い慶州では雨は降っていなかったとのことで、レンタサイクルで方々を巡られたそうだ。慶州で食べてみておいしかったからと、私たちにも買ってきてくださったのは有名な慶州名物 「황남빵（ファンナムパン）」（▼）。



小麦粉の生地で餡を包んだ焼き菓子。中の餡が薄皮を通して透けて見えるほどにぎっしり入っている。見た目通りの、素朴な優しい甘さのお菓子だ。



この 「황남빵（ファンナムパン）」 は최영화氏が開発したお菓子で、1939年に現在の慶州市皇南（황남）洞で最初に作られたため、その名がついている。創業70年以上の老舗だ。

また、「황남빵（ファンナムパン）」 に似たお菓子で 「경주빵（キョンジュパン）」 というものもあるのだが、「キョンジュ（慶州）パン」 はファンナムパンを作った최영화氏の店にいた義父・김춘경氏が、1978年に独立して始めた店の菓子ブランドなのだそうだ。

Hさん、おいしいお菓子と新茶をどうもありがとうございました。