'10.4.21(水)これぞ、職人の技!!

dilbelau

2010年04月21日 08:51

夫と 『할매 재첩국』 で、おいしいシジミ汁の昼食をいただき、暖かな春の日差しとやさしい風に誘われて広安里の海辺へ。

ビーチへと渡る横断歩道で信号待ちをしていると、そばに人だかりが。



歩道脇のその場所には、いつも同じおじさんが座って露天商をしている。私たちが釜山で暮らすようになった2年前から、ずっとだ。

売っているものは、砂糖菓子とでも言おうか。こういうもの(↓)。この場所のこのおじさんに限らず、人が集まる場所ではたまにこれを売っている屋台を見かける。뽑기(ポッキ)とか달고나(タルゴナ)と呼ぶそうだ。



このお菓子を作るおじさんの手際が、実に見事だ。何年ぐらいやっているのだろうか、目をつぶっていてもできるんだろうなと思えるほどに、熟練した技だ。



直径10センチ弱ほどの小さな鍋に砂糖を入れ、かき混ぜながら火にかける。ある程度砂糖が溶けてほどよい色合いになったら、白い粉末をちょいちょいっと投入。ソーダ(炭酸ナトリウム)だそうだ。そして微妙な火加減をしつつタイミングを見計らって、横の平らな台に上にどろりとした砂糖を移す。

上から丸い円盤状のもので押し広げ、薄い円形のお菓子へと成形する。そしてまだ柔らかいうちに、ハートや星などの型抜きで型をつけて出来上がり。



出来上がったお菓子を渡されたら客は、おじさんがつけたハートや星の型に沿って、専用のまち針で突いて型をくりぬくようにして遊ぶのだ。



途中でお菓子が割れないよう注意しながら、うまく型がくりぬけるとこんな感じに(↓)。割れずにうまくくりぬけたら、もう1枚もらえるのだそうだ。



子供だけでなく、若い女性も友だち同士で楽しんでいる。



あるのどかな春の広安里の午後の光景。

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