'09.5.1(金)石焼き釜めし
日本から遊びに来ていた友人も、あっという間に明日が帰国日となった。今回の旅行の最後の夜は、夫と一緒に3人で夕食を食べることにした。
滞在先である西面のホテルからほど近いところにある
「고향 맛」 というお店。以前、友人に連れてきてもらったのだが、なかなか雰囲気もよく値段も手ごろ。
今日は金曜日とあって、西面一帯は人であふれている。 「고향 맛」 の店内も満席。おしゃべりしながら待っていたのは10分ぐらいだろうか。韓国人は一般的に食べるスピードがとても速いので、満席の場合でも少し待てば座れることが多い。
今日は、隣のテーブルの人が食べていた 「石焼き釜めし定食」(8000ウォン)を注文。
メニューの文字を直訳すると、正確には 「栄養石焼き釜めし」。ナツメや朝鮮人参、豆類など身体によいとされているものを一緒に炊き込んであるので、そう呼ぶようだ。
このメニューは注文してから石焼き釜で炊き上げるので、20分ほどかかるとのことで、おしゃべりしながら待つ。
やがて並べられた小皿のおかずの数々。下手に並べると机の上にのりきらないような皿数だが、そこはやはり手馴れたおばさん店員。手際よく、そして少し後から出てくる石釜を置くスペースも残しながら、きれいに並べていく。
プルコギ、サバと大根の煮物、チャプチェ、ズッキーニの天ぷら、野菜サラダなど多種多様なおかずが所狭しと並ぶ。
これにプラス、各自に石焼き釜めしが出てくる。カボチャの黄色やナツメの赤色が目にも鮮やか。
釜めしはお茶碗に移し、内側にご飯が焦げ付いた石釜に、あらかじめテーブルに持ってきてある 숭늉(スンニュン)を入れて木のフタをして蒸らす。こうしておくと、食事が終わる頃には石釜の内側に焦げ付いたご飯粒がふやけてはがれ、これまた숭늉(スンニュン)として食後にいただくことができる。
釜めしのご飯や、各種おかずはサンチュや茹でたキャベツ、昆布などの葉類でくるんで食べる。韓国料理の特徴の一つ 「混ぜて食べる」 という食べ方と同じく、こういう 「包んで食べる」 という食べ方もとてもポピュラー。
野菜も自然にたくさん食べることになるし、おなかもふくれて一石二鳥。
友人もこれまたおいしいと、とても気に入ってくれた様子。
食後にはカボチャのシッケをさっぱりといただく。
明日午前中の便で日本へ帰る友人とは、ホテル近くで別れた。釜山のことをとても気に入ってくれているそうなので、きっとまた遊びに来てくれることだろう。
その日まで、お元気で…。
고향 맛
(051)803-1363
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