2008年12月23日(火)地下食堂 再び
今日は、昨日の激しい冷え込みも和らいで風もおさまり、穏やかな朝。
以前一度行ったことのある、大学近くの
「地下食堂」へ今日は夫と2人で行ってみることにした。入口のドアから数段階段を下りた、半地下にあるこの食堂。
フロアーはいくつかの区画に分かれており、それぞれエリアごとにおばさんがいて、いわば別々の店がフードコートのように寄せ集まっている感じ。客は好みの「店」の席について、それぞれのおばさんに注文する。
今日は前回とは違う「店」で食べてみようかとも思ったが、やはり以前食べてみておいしかった「店」の席についた。そしてやはり前回食べて気に入った「野菜焼き飯」(3000ウォン)を注文。夫はカルククス(うどんのようなもの=2500ウォン)を注文。
先客がいたため、私たちの注文の品を出すまでに少し時間がかかることを気にして、おばさんは「新聞読む?」と気をつかってくれる。私たちが新聞を読んでいると、やがて今度は
「カルククスの代わりに、スジェビ(すいとん)じゃダメかしら?カルククスだと伸ばして切らないといけないから大変なの…」
どうやら忙しくて、手が回らないらしい。カルククスを作るためには、生地を伸ばして細く麺状に切らなければならないが、スジェビなら手でちぎってゆでるので、手間がかからず早くできる。なのでスジェビにしてもらえないだろうか、と言っているのである。
カルククスもスジェビも使う生地は同じだろうから、「麺状になっているか」「すいとん状になっているか」の違いで、味に大きな差はないのだろうが、それにしてもこれは日本ではまず考えられないことだろう。客が注文したものではなく、違うものにしてもらえないかと言うのは、しかも正直に作るのが手間がかかって大変だから、と理由も言うのは、おおらかな韓国ならではだろうか。
まるで誰かの家でお母さんがご飯を作ってくれているのを、待っている気がしてきた。(^^;
やがて出てきたパンチャン(無料のおかず)と、グラグラ沸騰している味噌汁。この味噌汁は少しだがカニが入っていて、おいしいダシが出ているので気に入っている。
そして野菜焼き飯。ちょっとしたことだが、上にちらしてある海苔がまたおいしい。
夫のスジェビを私も一緒に食べられるように、小さなお椀を出してくれたりと、何かと気を使ってくれるおばさん。このおばさんの「店」で食べるのは2回目だが、もし次もこの「地下食堂」に入ったら、またこのおばさんの「店」の席についてしまうだろうと思う。
馴染みになったというほどではないが、何となく…。
そう思って見ていると、入ってくる大学生らしき客たちも、どこに座ろうか迷うことなくすっとお目当ての「店」の席に座っているように見える。やはりそれぞれ「行きつけの店」ができているのだろう。おばさんの方も、「今日は何にする?」とでも言うような笑顔で迎えている。
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