2008年6月20日(金)Radio
梅雨らしく、夜半から降り出した雨が朝もシトシト降っていたが、授業が終わる頃には雲も切れて晴れ間が。午後は、午前中の天気がウソのような快晴。天気が変わりやすい。
もうすぐ日本へ帰国する友人を囲んで、大学近くのカレー屋でランチ。日本にあるカレー専門店では手作りのルーが一般的だが、KIRINというこの店は、カウンターの向こうに日本の代表的なカレールーの箱が陳列してある。「当店のカレーはこれを使っています」と宣言しているようで面白かった。
私は만두カレー(4000ウォン)。カレーの具として揚げ餃子が5~6個ほど。味は日本のカレールーの味そのもの。カレーの他にも鶏の照り焼きなどのメニューもあり、大学の近くとあって値段もお手ごろ。客もたくさん入っていた。
その後、韓国人ご夫婦で経営されている「Radio」という喫茶店へ。ご主人は昔、韓国の有名放送局でDJをされていたそうで、店内にはLP盤が壁一面にずらーっと納められており、雰囲気のいい音楽が流れている。夜はバーになり、ライブをすることもあるそうだ。
奥さんは日本語が堪能。昔、在韓日本人に対する目がまだまだ厳しかったころから、その奥さんは日本人にも親切に接してくれていたらしい。釜山の社会の雰囲気も、ここ10年ほどで大きく変わったそうだ。それ以前は、外で日本人同士が日本語を話すことを避けたり、買い物に行くのも日本人同士何人か連れ立って一緒に行ったり、また、日本人の子供だと分かってしまうからと、ランドセルは背負わせないようにしたり、日本人が暮らすには厳しい空気だったという。
私は、こちらに来て約4ヶ月の間に、日本人だからという理由でいやな目にあったことは、今のところまだない。むしろ何かと親切にしてもらっていると感じる。
そんな時代もあったのかと(しかもそれほど遠い昔ではない)、聞いて驚いた。
肝心のコーヒー(4000ウォン)はハンドドリップで香りも高く、とてもおいしかった。飲み終わってまだおしゃべりしていると、おかわりはいかがですか?と注ぎに来てくれた。
팥빙수(あずきかき氷)と과일빙수(果物ののったかき氷)を3人でつついた。おいしかったが、値段が一つ6000ウォン。私には、家の近所の1500ウォンのあずきたっぷりのかき氷の方が、量も手ごろで食べやすい。
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