2013年06月03日

「ビーチ湯」 へ 9

つづき

太極道本部の門の前まで来ると、別の道路にぶつかった。T字路を右に行くか左に行くか・・・。この辺りはもうカムチョン(甘川)文化マウルからも完全に外れており、手元に地図もないため、自分たちが今どのあたりを歩いているかもよく分からなかったが、何となく右へ。

カンが当たったようで、右へ進んでほどなく 「17番バス乗り場こちら」 という看板があり、市内バス17番の起点の駐車場にバスが何台かとまっていた。南浦洞(ナンポドン)、西面(ソミョン)経由、堂甘(タンガム)行き。ナンポドンで41番に乗り換えることにして乗車した。

バスは천마산(チョンマサン=天馬山・324m)のふもとをぐるりと回るようにして、チャガルチ、ナンポドンへ。車窓からは高神(コシン)大学や松島(ソンド)の海が見えた。ナンポドンで41番に乗り換え。

この日は、41番の終点 「民楽(ミルラク)車庫地」 まで乗り、近くにある銭湯に寄っていこうということに。以前、夫がマラソンの練習で走っているときに見かけたという 「비치탕」(ビーチ湯)という銭湯だ。

「ビーチ湯」 へ 9

1階の受付で入浴料金3,500wを払い、2階へ上がる。中に入ると、脱衣場のソファでテレビを見ていたおばさんが 「いらっしゃい」 と迎えてくれる。脱衣場全体に、何となく気だるい雰囲気が漂っているように感じた。

韓国の銭湯は、女性は受付でタオルを貸してくれるところが多いが(男性は脱衣室に備付)、ここは男女ともに脱衣室に備え付けてある。ただし 「1人1枚のみ利用」 という注意書きがあった。

浴場は、広さ・構造ともに平均的な銭湯(목욕탕=モギョクタン)と変わらない。浴槽がいくつかと小さなサウナが2つ。ただ、適温のお湯の入った浴槽は小さくて、内側の段差に腰掛けるように6~7人も入れば、もういっぱいという感じ。無理して入れば10人くらいは入れると思うが、見知らぬ人と入るには距離が近すぎてのんびりできない感じだ。

しかもほとんどが常連客のようで、親しげにワイワイと料理の話などで盛り上がっている。私も話しかければ喜んで話の輪に加えてくれただろうが、「あら、日本人?」 から始まって(悪気はないが)いろいろ聞かれるんだろうなと思うとそれも面倒でやめた。そんな中で湯に浸かっているというのも、あまり居心地がよくなかった。

少し暑くなってきたので、隣のぬるめの湯に入ろうかと思ったが、予想以上に水温が低くて驚いた。“ぬるい” というより “冷たい” に近い。かと言って、他には巨大な水風呂しかない。いつも不思議に思うが、韓国の銭湯はなぜこんなに水風呂の浴槽が大きいのだろう。ここの水風呂も、6~7人入ればいっぱいという湯の浴槽の、ゆうに3倍以上はある巨大さ。その一番大きな浴槽にお湯を張ってくれればいいのにと思った。

そういえば湯には、中に何か入っている麻袋のようなものが一緒に浸けてあった。湯の色が若干茶色っぽく見えたのは、その成分のためのようだ。それが何だったのかは分からずじまいだったが、その成分のせいか、やけに身体がほかほかとよく温まった気がした。

外に出ると、この銭湯の看板犬(?)が出入り口付近にどっしりと座ってお見送り。男湯の方は湯の入った浴槽も広く、快適だったそうだ。


비치탕(ビーチ湯)
釜山市水営区民楽洞34-13
(051) 752-0806
営業時間:5~24時
定休日:毎週水曜日


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