2011年03月23日
原発事故、釜山にもこんな影響が
釜山で市中に出回っている水産物の大半は、実は日本からの輸入品だというのは大変意外な話だ。釜山は海に面した街であるというのに・・・。そのため、今回の原発事故による放射線漏れに関して、釜山の水産物業界も大きな影響を受けている。以下、3月23日付け国際新聞より。
日本の原発事故に伴う放射能漏れが心配される中、釜山港から入る日本産水産物の量が急激に減少している。3月22日、釜山国際水産物卸売市場(釜山市沙下区)での日本産水産物の取引量は、前日の21日に比べわずか30%程度にとどまった。
22日に取引された日本産の鮮魚は33,348kgと前日21日の98,588kgより65,240kgも少なく、中でもスケトウダラの取引量は前日の84,149kgから54,689kgも少ない29,460kgしかなかった。太刀魚は逆に先日の2,973kgより増え3,888kgという取引量だったが、活ホヤや活ホタテは市場にその姿は見られなかった。
21日までに国際水産物卸売市場で取引された日本産水産物に関しては、地震発生の11日前後に船積みされたものだったため、取引量は普段と変わらなかったものとみられている。
国際水産物品質検査院の釜山支院が、釜山港を通って搬入される日本産水産物を集計した結果、14日133t、15日349t、16日301t、17日199t、18日189t、19日253t、21日154tなどとなった。日本から輸入される水産物の中の主力品目である冷凍スケトウダラは、16日から全く搬入されていないことが分かった。
国際水産物卸売市場は、福島原発付近の海で放射性物質が検出されたというニュースが伝えられた22日、(株)釜山甘川港水産物市場と(株)三星IFMなど水産物輸入業者に対し、日本からの水産物輸入の自制を求める緊急文書を送った。これとともに国立水産物品質検査院では、日本産水産物に対し放射能検査を強化するよう要請した。このため放射能の問題が沈静化されない限り、日本産水産物の釜山港への搬入量はさらに急減するとみられる。

国際水産物卸売市場の所長は 「今後、卸売市場で日本産のスケトウダラなどの鮮魚輸入量が減っていくものと思われ、日本産に依存している国内のスケトウダラの価格に影響があると見られる」 と話す。地理的要件のため、これまで国内に搬入される日本産水産物の約80%が釜山から入っていた。
釜山市は22日、韓国遠洋産業協会の関係者らとともに 「水産物の安全性確保及び価格安定の懇談会」 を開き、日本産鮮魚の需給動向の点検と遠洋漁獲物生産対策などを話し合った。遠洋産業協会は 「遠洋漁獲物を市中に流出し、水産物の価格安定を図る」 と話す。遠洋産業協会は、年内に冷凍倉庫に保管してあるスケトウダラ5万トンを出荷すると約束した。
国立水産物品質検査院の釜山支院は、放射性物質で汚染されている水産物の国内搬入を封鎖するため、日本からの輸入水産物に対しては詳しい検査をすると明らかにした。水産物品質検査院は、現在日本で生産・加工される水産物17品目に対し放射能検査を毎日行っており、特に日本の原発被害地域から輸入される水産物は全て放射能検査をしている。
放射能問題が長期化する可能性もあることから、釜山市は水産物の輸入業者などに当面はオランダ産やロシア産などの代替品で水産物の価格安定を図るよう依頼した。
日にち 鮮魚(全体取引量) スケトウダラ 太刀魚
11日 79,420 67,074 5,391
12日 72,319 69,022 934
14日 1,565,744 17,388 6,749
15日 28,105 20,570 316
16日 38,537 28,066 7,018
17日 67,077 45,546 7,642
18日 52,049 48,329 815
19日 54,988 49,832 0
21日 98,588 84,149 1,973
22日 33,348 29,460 3,888
※単位はいずれもkg。活ホヤ・活ホタテは8日以降取引なし。13日・20日は休場。
資料:釜山国際水産物卸売市場
原発事故が起こるもっと前から、韓国では口蹄疫が原因で牛肉や豚肉の値段が急騰、3月に入って食堂でも軒並み値上げに踏み切った。そんな折の日本からの水産物輸入量激減。水産物も値段が上がることが予想される。
韓国人の友人・知人の中には 「肉も魚も(値上がりして)ダメ・・・。何を食べればいいのか」 とぼやく人もいる。
*****
日本の原発事故に伴う放射能漏れが心配される中、釜山港から入る日本産水産物の量が急激に減少している。3月22日、釜山国際水産物卸売市場(釜山市沙下区)での日本産水産物の取引量は、前日の21日に比べわずか30%程度にとどまった。
22日に取引された日本産の鮮魚は33,348kgと前日21日の98,588kgより65,240kgも少なく、中でもスケトウダラの取引量は前日の84,149kgから54,689kgも少ない29,460kgしかなかった。太刀魚は逆に先日の2,973kgより増え3,888kgという取引量だったが、活ホヤや活ホタテは市場にその姿は見られなかった。
21日までに国際水産物卸売市場で取引された日本産水産物に関しては、地震発生の11日前後に船積みされたものだったため、取引量は普段と変わらなかったものとみられている。
国際水産物品質検査院の釜山支院が、釜山港を通って搬入される日本産水産物を集計した結果、14日133t、15日349t、16日301t、17日199t、18日189t、19日253t、21日154tなどとなった。日本から輸入される水産物の中の主力品目である冷凍スケトウダラは、16日から全く搬入されていないことが分かった。
国際水産物卸売市場は、福島原発付近の海で放射性物質が検出されたというニュースが伝えられた22日、(株)釜山甘川港水産物市場と(株)三星IFMなど水産物輸入業者に対し、日本からの水産物輸入の自制を求める緊急文書を送った。これとともに国立水産物品質検査院では、日本産水産物に対し放射能検査を強化するよう要請した。このため放射能の問題が沈静化されない限り、日本産水産物の釜山港への搬入量はさらに急減するとみられる。

国際水産物卸売市場の所長は 「今後、卸売市場で日本産のスケトウダラなどの鮮魚輸入量が減っていくものと思われ、日本産に依存している国内のスケトウダラの価格に影響があると見られる」 と話す。地理的要件のため、これまで国内に搬入される日本産水産物の約80%が釜山から入っていた。
釜山市は22日、韓国遠洋産業協会の関係者らとともに 「水産物の安全性確保及び価格安定の懇談会」 を開き、日本産鮮魚の需給動向の点検と遠洋漁獲物生産対策などを話し合った。遠洋産業協会は 「遠洋漁獲物を市中に流出し、水産物の価格安定を図る」 と話す。遠洋産業協会は、年内に冷凍倉庫に保管してあるスケトウダラ5万トンを出荷すると約束した。
国立水産物品質検査院の釜山支院は、放射性物質で汚染されている水産物の国内搬入を封鎖するため、日本からの輸入水産物に対しては詳しい検査をすると明らかにした。水産物品質検査院は、現在日本で生産・加工される水産物17品目に対し放射能検査を毎日行っており、特に日本の原発被害地域から輸入される水産物は全て放射能検査をしている。
放射能問題が長期化する可能性もあることから、釜山市は水産物の輸入業者などに当面はオランダ産やロシア産などの代替品で水産物の価格安定を図るよう依頼した。
日にち 鮮魚(全体取引量) スケトウダラ 太刀魚
11日 79,420 67,074 5,391
12日 72,319 69,022 934
14日 1,565,744 17,388 6,749
15日 28,105 20,570 316
16日 38,537 28,066 7,018
17日 67,077 45,546 7,642
18日 52,049 48,329 815
19日 54,988 49,832 0
21日 98,588 84,149 1,973
22日 33,348 29,460 3,888
※単位はいずれもkg。活ホヤ・活ホタテは8日以降取引なし。13日・20日は休場。
資料:釜山国際水産物卸売市場
*****
原発事故が起こるもっと前から、韓国では口蹄疫が原因で牛肉や豚肉の値段が急騰、3月に入って食堂でも軒並み値上げに踏み切った。そんな折の日本からの水産物輸入量激減。水産物も値段が上がることが予想される。
韓国人の友人・知人の中には 「肉も魚も(値上がりして)ダメ・・・。何を食べればいいのか」 とぼやく人もいる。
Posted by dilbelau at 22:03│Comments(0)
│時事話題