Busan nikki 1 (2008～2013)

韓国人は、写真が好きな人が多い。日本人も写真が好きで趣味にしている人は多いが、どちらかというと撮られるより撮る方が好きな人が多いのではなかろうか。韓国人は逆に、撮るのも好きだけど、撮られる方がもっと好き！という人の方が多いような気がする。

ちょっとしたスナップ写真を撮る時にも、撮られる側は髪型を整えポーズを決めて「しっかり」撮られる。たった1枚の写真でも、写真におさまるからには気を抜くべからず！といった気合いが感じられる。

また、例えばカップルがどこかに遊びに行った場合。たいていはコンパクトなデジカメではなく、立派なレンズのついた本格的なカメラを男性が肩にかけて歩き、「ここ！」という場所で彼女を撮る。「さっき撮ってもらったから、今度は私があなたを撮ってあげる」などということはなく、ひたすら男性が彼女の写真を撮る。

男性も女性も、それが至極当たり前のことであるかのように、男性は彼女を撮り続け、彼女はポーズをして笑顔で写真におさまる。という光景は、本当によく見かける韓国スタイル。

何気ないスナップ写真でさえそうであるから、結婚記念の写真ともなると力の入れようが違う。日本でも結婚の記念写真を作ることは、今や珍しくもないことだが、韓国では日本とは比べ物にならないほどの時間やお金をかけてアルバムを作る。

韓国人友人の結婚記念アルバムを見せてもらったことがあるが、電話帳や百科事典ほどの厚みのある、本当に立派なものだった。ポーズも衣装もたくさんあり、アルバムというよりはまさに「写真集」。それこそ、希望に応じて修正もばっちりしてくれる。

近所の広安里ビーチでも、そういう結婚写真集を撮影している姿は時々見かける。広安大橋と海、という絵になる背景なので人気があるのだろう。昨日も、夕食前夫とビーチを散歩していると、撮影しているカップルを2組見かけた。




こちらはおそろいの白いシャツにジーンズ姿。カメラマンのアドバイス通りにポーズをとっている。



時々見かける光景だとはいえ、やはり目を引くので通行人が見ながら通っていくが、本人たちは全く意に会していない様子。^^