釜山警察アベンジャーズ
9月末、釜山警察庁が 「市民が安全で幸せな都市、釜山」 というテーマで企画した広告キャンペーンの3連作の
最初の作品を公開した。「弾丸のごとく駆けつけます」 というキャッチコピーとともに、パトカーを銃弾に見立てた作品だ。
広告の制作を担当したのは、世界3大広告賞の1つ 「The One Show」 での受賞経歴もある이제석(イ・ジェソク)さん。「才能寄付」(自分の持つ才能を活かしてボランティア活動を行うこと)で制作したそうだ。
最初の作品に続いて、10月21日の 「警察の日」 に3連作の残り2つの作品も公開された。1つは地下鉄・西面(ソミョン)駅に設置されたスーパーマンとスパイダーマンの人形。別名 「釜山警察アベンジャーズ」。
それぞれ駅の階段に座り込んだり横たわったり。いずれも 「釜山には釜山警察があるので、私の仕事がなくなりました」 と書かれたダンボール紙が横に置かれている(一部、さっそく落書きされているが)。
深刻そうにふさぎこむ様子のスパイダーマン(▲)と、頭から新聞をかぶってふて寝するスーパーマン(▼)。
スーパーマンのマントにはしっかり 「S」 マークも。
いずれも非常にリアルで、遠くから見ると一瞬本物の人間かと思うほど。道行く人々も思わず足を止めてのぞきこんだり写真を撮ったり。
それもそのはず、制作には 「몸짱(モムチャン=マッチョな)警察官」 と本職のボディビルダーが協力したのだそう。彼らの身体を石膏で型を取って作った人形なのだそうだ。どうりでリアルなはず。
そして最後の作品は、海雲台警察署佐洞地区隊(派出所)前に設置された高さ4mの「ぱちんこ」(▼)。Y字型の木に、ゴム紐に見立てた黄色いテープが取り付けられている。銃弾に見立てたパトカーと同じく、ぱちんこ玉のように素早く出動するという意味が込められた作品だ。
いずれの広告作品もインパクトがあって人目を引く。メッセージ性が強く、見た人が思わず微笑むようなユーモアもあり、広告効果はばっちりだ。
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