秋の魚コノシロ
先日、久しぶりに友人たちと水晶(スジョン)市場内の店で회국수(フェグクス・4,000w)を食べた。昌寧(チャンニョン)出身のおばさんが切り盛りする 「창녕식당」(昌寧食堂)という小さな食堂で、もう35年ほどになるそうだ。
フェグクスは、茹でた麺の上に刺身や野菜、つぶしたニンニク、ヤンニョムなどをトッピングして、よくかき混ぜていただく料理。刺身にする魚はその時の旬のものを使う。この日は전어(チョノ=コノシロ)。刺身にはうっすらワサビがまぶされている。
チョノといえば 「가을 전어」(秋のコノシロ)という言葉もあるように、「봄 도다리」(春のメイタガレイ)と並んで、季節を感じさせる魚として釜山では愛されている。この日ご一緒した友人の
ミジョンさんによると、ミジョンさんのご自宅近くではちょうど 「コノシロ祭り」 が開催中(8月27~29日)なのだそうだ。祭りは今年で13回目だそう。
この店で使っているククス(麺)は 「구포국수」(クポ/亀浦ククス)という釜山では非常に有名な麺。細いのにコシがあっておいしい麺だ。なかなかボリュームがある。
ミジョンさんは횟밥(フェッパッ・5,000w)を(▼)。フェグクスの麺の代わりにご飯が入っている。やはりよくかき混ぜていただく。フェピビムパッのような感じだ。これまでこの店ではフェグクスばかり食べていて、フェッパッなるメニューがあることは初めて知った。
少し味見させてもらったがなかなかおいしい。フェグクスにはジャコでダシをとったおすましがついてくるが、フェッパッには魚のアラを使った매운탕(メウンタン)がついてくる(▼)。山椒が味のアクセントになっていて、とてもおいしかった。
店の調理スペース(▼)。
客の食事スペース(▼)。私はまだ上がったことがないが、この上の2階部分でも食事できるようだ。時々、階段を上がっていく客の足音が聞こえる。
창녕식당(昌寧食堂=チャンニョンシクタン)
釜山市東区水晶2洞12-9 7統3班
(051) 465-8298
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