生ゴミ従量制

dilbelau

2013年02月15日 08:42

うちのアパートではけっこう細かくゴミを分別する。再資源用のゴミは 「新聞や紙類」、「ラップやビニール類」、「ヤクルトやヨーグルトの容器」、「発砲スチロール」、「透明プラスティック」、「不透明プラスティック」、「透明ビン」、「色つきビン」、「その他の大型ゴミ」 など。

これらに当てはまらないものは一般ゴミで、各区ごとに定められた専用ゴミ袋(有料)に入れて出す。

さらに、生ゴミはまた別で、各棟にある専用コンテナに捨てる。捨てられた生ゴミは専用施設で処理され堆肥などに活用されるのだが、その処理費用はアパートの住民が負担する。アパート1棟から出た生ゴミの処理費用は単純に世帯数で頭割りにし、毎月各世帯に請求される(毎月のアパート管理費に含まれる)。

うちのアパートの場合、1世帯あたりの毎月の生ゴミ処理費用はだいたい1,000~1,300wくらい。日本円にすると100円するかしない程度の微々たる額なのだが、今年からこの処理費用が14%引き上げられるため、生ゴミを減らすための対策がとられることになった。

それが 「共同住宅生ゴミ従量制」。全国的に各自治体が時期を定め、導入に向けて進めているようで、私が住んでいる水営(スヨン)区では今年3月1日から本格的に実施する。

それに備えて、少し前にアパートのゴミ捨て場に専用の機械が設置された(▼)。左側の緑のコンテナ2つが、現在生ゴミを捨てている容器で、右側の機械が新たに設置されたもの。



まず、各世帯にRFID(Radio-frequency identification)電子カードが配布される。生ゴミを捨てる時には、まずその電子カードを機械のセンサー部(機械前面の緑色の部分)にタッチする。すると生ゴミ投入口が自動で開くので、生ゴミを投入、終わったら再びカードをセンサー部にタッチする。これで完了。排出量が表示され音声でも案内するそうだ。



カードには 「何棟の何号室」 という情報がインプットされているので、生ゴミを捨てるたびにデータとして蓄積される。

そして毎月決まった時期に各世帯が出した生ゴミの重量が集計され、その重さに見合った処理費用が各家庭に課金されるというものだ。各世帯の生ゴミ排出量は韓国環境公団のHP(www.citywaste.or.kr)でも確認できる。

これまでも 「なるべく水気を切って、野菜の生ゴミなどは干して体積も重さも減らしてから捨てましょう」、「野菜などは1度にたくさん買い込むと、傷んで食べられず捨てることになるので、買い物はこまめに適量ずつ」、「食べる量だけ盛り付けて食卓に出しましょう」 などという呼びかけはされてきたが、多くの人々が実践するまでには至っていない。面倒だし、そこまでするモチベーションがないからだ。

しかし、このシステムが導入されると、自分が捨てた生ゴミの量に応じて課金されるので、各自が生ゴミ減量に積極的に努力するのではないかと期待される。

また、例えば1人暮らしの世帯と5人暮らしの世帯では、排出される生ゴミの量も当然違う。これまではその点が考慮されず、どの世帯にも同じ金額が請求されていたが、このシステムだと出した量に応じて課金されるので公平だ。

うちのアパートでは、まず2月18~28日まで試験的に実施し、3月1日から本格的に運営される予定だそうだ。

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