ポン菓子とウソ

dilbelau

2012年05月29日 08:49

南川(ナムチョン)洞のメガマートの裏手に해변시장(ヘビョンシジャン)という市場がある。漢字では 「海辺市場」。南川エリアも、埋め立てられて昔の地形とは随分変わったと聞くので、今では 「海辺」 ではない市場の位置も、昔は海辺だったのだろう。

海産物や野菜、果物などさまざまなものを扱うへビョン市場の前で、先日뻥튀기(ポンティギ=ポン菓子)売りのおじさんを見かけた。

すでに袋詰めされたポン菓子を売っているのはよく見かけるが、このおじさんはその場でポン菓子を作って売っていた。年季の入った機械だ。写真左手前の金網の中に、できたてのポン菓子が入っている(▼)。



袋に詰められたポン菓子がずらりと並ぶ(▼)。日本人の目にはやけに大きな袋に見えるが、韓国ではこの手のお菓子はこれくらいか、もっと大きな袋で売られているのが一般的。



おじさんがポン菓子を詰めている袋の向こうに、お菓子の原料となる米の袋が見えている。



ポン菓子といえば、昔韓国語の先生に教えてもらったことを思い出す。韓国語で 「ウソ」 は 「거짓말(コジンマル)」 だが、もう1つ 「뻥(ポン)」 という俗語もあるのだそうだ。この場合の 「ポン」 は、まさにポン菓子のポン。

ポン菓子は機械で 「ポン!!」 とやれば、はじけて元の米粒・豆粒の大きさの何倍にも大きくふくらむ。ポン菓子のように 「何かを実物の大きさよりかなり大きいかように誇張して話す」 ことから、”뻥 (ポン)” が 「ウソ」 や 「ほら・誇張」 の意味としても使われるようになったのだそうだ。

関連記事