20歳のキム・テヒと25歳のヨン様

dilbelau

2012年03月15日 16:46

7年間眠っていた釜山鎮駅舎を利用して開かれた 『시작이 반이다(To begin is to be half done)』 という、韓国人・ドイツ人アーティストによる美術展。たくさんの作品が展示されていて面白かったが、私が一番印象に残ったのは、作品ではなくこちらのポスター(▼)。



最近人気のガールズグループや女優さんたちは、皆さん一様にゴージャスにあるいはセクシーに着飾ってテレビ画面や雑誌に登場している。中にはナチュラル系の芸能人もいるにはいるが、多くは衣装も化粧も派手で華やかな印象だ。

そんな中、このポスターの女性は着飾ることもなく、実に清楚。シンプルでありながらも透明感あふれる美しさが伝わってくる。

その後、この清楚で美しい女性と、ポスターに描かれている 「4, 5683, 968」、「132」 というナゾの数字がどうも気になって調べてみた。するとこのポスター(▲)は2001年に作られたもので、同年、同様のテレビCMもあったということが分かった。

普通、同じ製品 「ZEC」 を同じ年に宣伝するのに、違うモデルを使うとは考えにくいので、ポスターとテレビCMのモデルは同一人物と思われる。ポスターは横顔だけなので分かりにくいが、テレビCMの映像を見るとなんと김태희(キム・テヒ)だった(▼)。20歳前後らしい。



よって、このポスターの女性もどうやらキム・テヒらしい。キム・テヒは2000年にテレビCMでデビューし、2003年のドラマ 『天国の階段』 で有名になったそうなので、このポスターを作った2001年当時(20歳頃)はまだ無名だったようだ。

さらに、ポスターの 「4, 5683, 968」 という不可思議な数字は、携帯電話のキーにその秘密が隠されているそうだ。携帯電話のキーには、数字とアルファベット、ハングルがそれぞれ割り当てられている。アルファベットの 「I Love You」 という8つのキーに割り振られている数字が 「4, 5683, 968」 なのだそうだ。

同様に、ポスター左下 「ZEC」 クラッカーの横に書かれている 「132」 も、同じ原理でアルファベットに対応させると 「ZEC」 になるということだそう。ナルホド。

さて、「ZEC」 のテレビCMのことを調べていると、意外なものを見つけた。同じくロッテ製菓の 「ZECサンド」 というお菓子のテレビCMに、ヨン様こと배용준(ペ・ヨンジュン)が出演していたのだ。1996年のものなので、24歳の頃だろう(▼)。今と同じく眼鏡をかけているが、当たり前だが実に若い。というか幼い感じだ。



さらに、翌1997年(25歳当時)の、同じく 「ZEC」 を宣伝するヨン様(▼)。 



韓国に住んでいながら強度の韓流音痴の私は、ヨン様のこんな若いときの顔を見るのは初めてだったので、この映像を見た時はちょっとした衝撃を受けた。当たり前だが、本当に若い。

さて、こうして 「ZEC」 のことを調べていると、実物の 「ZEC」 を食べたくなってきた。一度買ってみるかな。

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